才能なんてしったこっちゃない。
早大プレ全国1位を獲得して、早大に合格した筆者が贈る壮絶な受験体験記、勉強法。
教育
勉強ってそもそもなんなんだろう?
小2で国語の読解力テスト16点をとって以来、ずっと勉強にコンプレックスを抱きつづけてきた筆者が
いかにして勉強を好きになり、そして結果をだせたか。
勉強、そして人生に向き合い続けてきた体験談を織り交ぜながら、
勉強することの意味、その方法論などを語ります。
勉強ができるようなりたい。
自分を変えたい。
何かで認められたい。
そんな人にこの本を贈ります。
はじめに
第1章 『勉強なんて大嫌いだ』
・小学校2年で100点中16点
・親族、兄貴にはるかに劣る僕
・第5志望の高校へ
第2章 僕には何もない
・学校にいきたくない
・定期テストの勉強が必ずしも模擬
試験につながらない理由
・高校で出会った親友、颯太の病気
退学
・生きるってなに?
第3章 努力は正しくしなければならない
・颯太のために心理学を勉強したい
・勉強法を勉強する
・独学は最強である
・変わってきた気がする…
・努力の本当の意味
第4章 大飛躍
・MARCHがやっとC判定
・勉強につぐ勉強
・気づいたら早稲田がC判定
・早稲田しかいきたくない
・まさかの不合格
第5章 浪人
・小学校の先生になりたい
・自習室にこもる毎日
・やっぱり授業は違う
・全国模試TOPクラスへ
第6章 真友
・勉強が怖い
・限界をむかえた身体、精神
・入試本番
・『俺はお前を見捨てない』
・未来へ
おわりに
追加で
科目別勉強方法
思考法
つかえる参考書のページなどを入れる予定です。
*上記全体はまだ確定ではないです。
第1章 『勉強なんて大嫌いだ』
・小学校2年で100点中16点
10年以上たったはずなのにいまでも鮮明に覚えている。それは小学校2年生の時のことだった。いつものように学校に行き、国語の授業が始まった。
先生が『前にいってたとおり、今日はテストをしますね!』と言うと、
『えっ〜やだぁ』とブーイングの嵐。学校のいつもの光景である。
地元がド田舎だったこともあり、中学受験をする人が皆無だったので、勉強をするという概念がない小学生たち。テストはするがあくまで小学生の試験。普通の子ならふつうにできる。しかし、僕は違っていた。
100点中16点。それが僕のこの国語のテストの結果だった。問題はきわめてふつうの読解力テストで題材は、たしか『ふきのとう』だったと思う。家に帰って親にみせると
『じゅっ、16点‼︎小学校のしかも低学年でこんな点数じゃ、だめじゃない‼︎しっかりしなさい‼︎』と
めちゃめちゃ怒られて泣いてしまった。しかし田舎ということもあって、それで怒られはしたが、勉強を強制されたりということはなかった。
この16点が原因でそれからずっと勉強で苦しみ続けるとは思いもよらずに。
・いとこ、兄にはるかに劣っていた僕
小さい頃から、いとこや兄貴は自分と違いすごかった。いとこは3歳で時計をよめたらしいし、小学校6年のときには、自分が中3で取得できなかった英検3級より上の、2級を取得してみせたりしていた。
兄は小学生の頃から能力が高く、一目置かれていた。中学生になると周りが塾にいったりして頑張って勉強している中、たいして勉強もせずに学年1位をとっていた。大学受験ではあまり勉強しなかったせいか、直前のセンターマーク模試で7割くらいだったが、本番はかなり難化した年だったにもかかわらず、5教科7科目で9割の得点率を叩き出し、第一志望の大学に余裕のTOP合格をはたした。
僕はそれと対極にあった。
中学時代、兄に負けじと人の2、3倍は努力していたと思うが成績は振るはなかった。おまけにあらゆる科目の基礎となる国語が大の苦手で、簡単な学校のテストですら50点をわってしまうことばかり。
それでも『本気出せば余裕で1位とれるし‼︎まだ本気だしてないだけ。』などと強がっていた。
親はそんな兄と弟の差をみてなにもいわなかった。兄はあに。僕はぼく。そういう価値観の持ち主だったからだ。
僕はそんな親に救われていた。
・第5志望の高校へ
そんなこんなで部活動がおわり、本格的に高校受験へと意識が向き始める時期になった。僕は兄と同じ塾に通うことになった。その塾で、兄よりかなり下のクラスにしかはいれなかったが、絶対成績をあげてやる‼︎といきりたっていた。しかし、現実はちがっていた。はじめて受けた実力テストは5科目で250点つまり半分しかとることができなかった。
特に説明文の問題がまるでわからなかった。まずはじめの3行よんだだけで、頭が痛くなってくる。加えて選択肢問題はすべてが正解に思えてしまう始末。それでも学校にいる間、休み時間はだれとも話さずに勉強し、睡眠時間をけずって頑張った結果、なんとか5科目で7割近い得点をだせるようになった。
しかし、兄がいっていた県内TOPの高校は当たり前のようにE判定。
結局、どうしても不合格にはなりたくないという消極的な理由で、まあ大丈夫だろうと確信のあった第5志望の高校に出願し、入試本番をむかえた。
入試本番はことごとくだめだった。
得意のはずの数学で計算ミスをしまくり、結果40点台しかとれず、英語もプレッシャーにやられ、書き直しまくり時間切れ。他の科目も似たような感じで入試が終了した。
絶対落ちた。そう思った。
合格発表の日、諦めの気持ちで掲示板を見にいくと、そこには自分の番号があった。不合格を確信していただけにうれしく、歓声をあげている自分がいた。
こうして僕は第5志望の高校に通うこととなった。
矢沢颯一(りゅういち)さん
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