つまらない教科書はうんざり。世界史はこう教えてほしかった!
本書は、世界史に登場する何千、何万人もの人物の中から、歴史小説家である私(小前亮)が「こいつが主人公の小説を書きたい!」という基準で321人を選んだ人物事典です。事典といっても、教科書みたいに退屈なものではありません。小説家である以上、歴史の面白さを皆さんに伝えることが使命です。ですので、人物の解説には「エンタメ性」を持たせました。つまり、あら探しだったり、誹謗中傷だったり、著者の好みが思いきり反映されていたり……。とにかく、肩の力を抜いて自分の好きな時代や人物から読んでいってみてください。人物が単なる記号から等身大の「キャラクター」に変われば、歴史はもっともっと面白く見えてくるはずです。
歴史小説家。1976年島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2006年に『李世民』で小説家デビュー。田中芳樹氏に「これが処女作?冗談だろう」と絶賛され、歴史小説界の新しい才能として注目を集める。日本人が知る機会のなかった英雄たちに光を当て、その個性によって生まれる新たな世界観を描き出すことを得意としている。写真は、モンゴルにて王侯に扮する著者。
所属会社公式サイト:http://www.wrightstaff.co.jp/
『オリエンタリズム』と『想像の共同体』は、僕らの世代の学生にとって、必ず抑えておくべき教養だった。オリエンタリズムは西洋における東洋蔑視 のことだが、様々な場面に当てはまり、自己の相対化と他者理解について考えるきっかけとなる。原著はすでに古典なので、解説書を読んだ方がいいかも。
数学史上のもっとも有名かつ美しい難問が証明されるまでのドキュメント。ピュタゴラスからはじまる数学史と証明を果たしたワイルズの軌跡をたどる 旅は、知の冒険というにふさわしい。若いときにこんな本に出会っていたら、僕も数学者をめざし、そして挫折していたにちがいない。
宇宙開発や宇宙旅行の最大の敵はコストである。宇宙エレベーター(軌道エレベーター)はそれを解決するもっとも有望なアイデアで、SFの世界の技 術だったが、実現までのハードルは意外に高くない。その現状と課題を解説したのが本書。世界中の叡智を結集して、ぜひ実現してほしいものだ。
一八五七年ロシア生まれのトルコ人イブラヒムは、イスラームの普及とイスラーム世界の発展をめざして世界を旅したが、もっとも強烈な印象を受けた のは日本だった。やや専門的ながら、イスラームを媒介にロシアとトルコと日本がつながり、世界史の広がりと奥行きを感じさせる一冊。
北村先生の小説をオススメする理由。エンターテインメントとして、ミステリとして抜群におもしろい。文章が美しい。嫌味のない蘊蓄と教養にあふれ ている。そして、教養があるとより深く楽しめる。教養を求める人には、小説も読んでほしいと思う。視野を広げ、何より人生をもっと楽しむために。
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