膨大なナチスドイツ文献から今読むべき名著を精選!
20世紀最大の問題のひとつ、ナチスドイツをめぐっては過去数千冊以上の本が出版されてきた。その中から読むべき古典、歴史を作ったベストセラー、知られざる名著をドイツ文化史の研究者が厳選し、その核心部分をレビューしたのが本書である。最新動向にもとづく現代ならではの一次史料読解、正史だけではわからない文化史や思想史などのナチス裏面史、ナチスの思想的源流となった先行する諸動向、日本や世界のサブカルチャーに与えた多大な影響、真偽定かではないナチス・オカルト伝説まで多彩なトピックを総覧した、ナチスドイツ研究史・文化史の精髄を1冊に凝縮した珠玉のブックガイド。
森 貴史(もり・たかし) ドイツ文学者
1970年、大阪府生まれ。Dr. phil.(ベルリン・フンボルト大学)。現在、関西大学文学部(文化共生学専修)教授。主要著書・訳書に『旅行の世界史 人類はどのように旅をしてきたのか』(星海社新書、2023年)『リヒトホーフェン 撃墜王とその一族』(中公新書、2022年)、『ドイツの自然療法 水治療・断食・サナトリウム』(平凡社新書、2021年)、『〈現場〉のアイドル文化論 大学教授、ハロプロアイドルに逢いにゆく。』(関西大学出版部、2020年)、『裸のヘッセ ドイツ生活改革運動と芸術家たち』(法政大学出版局、2019年)、『踊る裸体生活 ドイツ健康身体論とナチスの文化史』(勉誠出版、2017年)、„Klassifizierung der Welt. Georg Forsters Reise um die Welt.“(Rombach Verlag、2011年)、ミヒャエル・H・カーター『SS先史遺産研究所アーネンエルベ ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』(監訳、ヒカルランド、2020年)など。
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