一歩先には、まだ見ぬマニア・パラダイス!
矢沢と矢沢を信じる者たちが待ち受ける矢沢永吉コンサート会場、ウィーン少年合唱団の追っかけマダム、犬たちに人生を懸けるトップ・ブリーダー、津々浦々の発明マニアが集う「発明学会」......。 "何か"を熱狂的に応援する、盲目的に信じる、それはもはや娯楽にとどまらぬ「信仰」だ。何かを信仰する彼らが、日常生活で抑制している心のタガを外し無防備に解放される現場には、日常社会からちょこっとズレたマニアたちの別天地(パラダイス)が広がっている。 そんな「信仰の現場」に稀代の消しゴム版画家であり唯一無二のコラムニスト・ナンシー関が潜入し、その実態を語り尽くします。爆笑必至の傑作ルポエッセイ、新装復刊!
ナンシー関
ナンシー関(せき) 消しゴム版画作家・コラムニスト
1962年青森県生まれ。本名・関直美。法政大学中退。今世紀最大の消しゴム版画家であり稀代のコラムニスト。また、各雑誌などでエッセイや対談で活躍し、その鋭い観察眼で知られる。著書として『ナンシー関の顔面手帖』(1991年シンコーミュージック刊)『何様のつもり』(1992年世界文化社刊)『何をいまさら』(1993年世界文化社刊)などがある。
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