その道は奇跡へと続いていた!「不屈の帝王」
父シンボリルドルフの初年度産駒として生まれ、新馬戦デビュー以降、追ったところなしに手応えよく抜け出して4連勝。そのまま無敗で皐月賞、日本ダービーを制覇。他にも初の国際GⅠとなったジャパンカップで当時史上最強と言われた外国招待馬をまとめて蹴散らして勝利。ラストランとなった1993年の有馬記念では前年の有馬記念より1年(中363日)ぶりの出走で奇跡の優勝を果たした。通算成績12戦9勝。成績だけを見ると父の七冠には及ばずも、3度の骨折を経験しながら復活を遂げた姿は、見るものに大きな感動を与えた。美しい流星と静かな瞳を持つ、この不屈の名馬が駆けぬけた栄光と挫折のドラマを振り返る。
本書目次より
プロローグ 帝王の帰還、もしくは英雄の旅
第一部 トウカイテイオーかく戦えり
[世紀の大一番]
日本ダービー
ジャパンカップ
有馬記念
[名勝負ドキュメント1]帝王が日本競馬の常識を覆した!
[特別インタビュー]競馬パーソナリティー・鈴木淑子さん
[新馬・オープン戦&重賞レース]
3歳新馬
シクラメンステークス
若駒ステークス
若葉ステークス
皐月賞
産経大阪杯
天皇賞・春 5着
[名勝負ドキュメント2]最強の称号を懸けた世紀の対決
天皇賞・秋 7着
有馬記念 11着
第二部 同時代ライバルと一族の名馬たち
[同時代のライバルたち]
メジロマックイーン
ビワハヤヒデ
ナイスネイチャ
イブキマイカグラ
レオダーバン
メジロパーマー
ダイタクヘリオス
レガシーワールド
レッツゴーターキン
ライスシャワー
マチカネタンホイザ
イクノディクタス
ツインターボ
ホワイトストーン
[一族の名馬たち]
シンボリルドルフ
トウカイポイント
ヤマニンシュクル
ストロングブラッド
第三部 トウカイテイオーを語る
馬体 治郎丸敬之
血統 望田潤
気性・脚質・走法 和田章郎
第四部 トウカイテイオーの記憶
グッドルッキングホースは時代とともに
ダービー馬はダービー馬から!?
遙かなるダービー血統
ルドルフ&テイオー、ディープに共通する大記録
坂路のフロンティアとしてのテイオー
日本競馬・変革の時代
怪我から復活した名馬
サンデー前夜の種牡馬は花盛り
がんばれ! クワイトファイン
最強の二冠馬はどの馬?
マンガ「テイオー君とハヤヒデ君」
座談会 あの頃はトウカイテイオーがいた!
トウカイテイオー年譜・生涯成績
小川隆行
競馬ライター・編集者
1966年生まれ。牡56。中山競馬場の近くで生まれ育ち、競馬場から徒歩5分の高校時代に競馬に目覚めて馬券買いを始め、ダイナカールに恋をする。拓殖大学卒業後、競馬雑誌編集者になり数多くの調教師、騎手、厩舎関係者、競馬予想家に取材を重ねてきた。主な著書に『アイドルホース列伝 1970 –2021』(星海社)などがある。
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