気分が乗れば敵なし! 「芦毛伝説の継承者」
常識はずれの位置からのロングスパートで途轍もなく強い勝ち方をするかと思えば、まったく走る気を見せずに大惨敗。気性の激しさからくる好凡走を繰り返す。かつてこんな名馬がいただろうか。「今日はゲートを出るのか、出ないのか」「来るのか、来ないのか」「愛せるのか、愛せないのか」...。気がつけば稀代のクセ馬から目を逸らせられなくなったわれわれがいる。度肝を抜く豪脚を見せた大一番から、歓声が悲鳴に変わった迷勝負、同時代のライバルや一族の名馬、当時を知る関係者・専門家が語る伝説のパフォーマンスの背景まで。気分が乗ればもはや敵なし! 芦毛伝説を継承する超個性派が見せた夢の航路をたどる。
本書目次より
プロローグ 愛さずにいられない
第一部 ゴールドシップかく戦えり
[世紀の大一番]
皐月賞 2012年
宝塚記念 2014年
天皇賞・春 2015年
[新馬戦・オープン戦&重賞]
2歳新馬戦 2011年
コスモス賞 2011年
共同通信杯 2012年
神戸新聞杯 2012年
菊花賞 2012年
有馬記念 2012年
阪神大賞典 2013年
宝塚記念 2013年
阪神大賞典 2014年
阪神大賞典 2015年
[伝説の迷勝負]
宝塚記念 2015年
天皇賞・春 2013年
天皇賞・春 2014年
ゴールドシップ全成績
第二部 同時代ライバルと一族の名馬たち
オルフェーヴル
ジェンティルドンナ
フェノーメノ
ディープブリランテ
ハープスター
ジャスタウェイ
トーセンジョーダン
メジロマックイーン
ステイゴールド
星旗
第三部 ゴールドシップを語る
馬体 治郎丸敬之
血統 望田潤
気性・体質 今浪隆利
脚質・走法 福嶌弘
種牡馬生活 井澤瑞貴
第四部 ゴールドシップの記憶
ゴールドシップの子どもたち
なぜ東京で勝てなかったのか?
ゴールドシップの「隠れ記録」
年度代表馬に選ばれなかった「黄金の船」
ゴールドシップに翻弄された男
穴党予想家が振り返るゴルシのシルシ
ゴールドシップに引き継がれた「芦毛伝説」
ゴールドシップを人間に例えたら?
座談会 ゴールドシップとその時代
小川隆行
競馬ライター・編集者
1966年生まれ。牡56。中山競馬場の近くで生まれ育ち、競馬場から徒歩5分の高校時代に競馬に目覚めて馬券買いを始め、ダイナカールに恋をする。拓殖大学卒業後、競馬雑誌編集者になり数多くの調教師、騎手、厩舎関係者、競馬予想家に取材を重ねてきた。主な著書に『アイドルホース列伝 1970―2021』(星海社)などがある。
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