全国津々浦々、その数514氏! あなたの町にも国衆がいた!
“地元の殿様”といえば、江戸時代の大名を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、藩主たちの多くは江戸で生まれ育ち、参勤交代で国元は留守がち、おまけに領地替えもありました。一方、代々土地に根付き、戦国大名から自立した支配を行っていた戦国時代の国衆たちは、真の意味での“地元の殿様”と言える存在です。近世大名になった真田氏や井伊氏、天下に名乗りを上げた織田信長や徳川家康も元は国衆でした。ですから、戦国時代についてよりよく知るためにも、国衆の研究は欠かせません。本書では、最新の研究に基づき全国514氏を掲載しました。さあ、国衆たちから、戦国時代を見なおしてみましょう!
大石泰史
一九六五年生まれ、静岡市出身。東洋大学大学院日本史学専攻修士課程修了。大石プランニング主宰。千葉県文書館嘱託職員等を経て、大石プランニング創設。戦国史研究会会員。島根県頓原町(現、飯南町)・愛知県稲武町(現、豊田市)・千葉県勝浦市の市史編さん専門委員、静岡県史通史編(中世)執筆員等の委嘱を受ける。論文に「「国人領主」井伊氏の再検討−今川氏在地支配の一試論−」(静岡県地域史研究会編『戦国期静岡の研究』清文堂出版、二〇〇一)、「今川領国の宿と流通−宿と流通を語る「上」と「下」−」(『馬の博物館研究紀要』一八、二〇一二)など。直近の業績は、今川氏関連文書集『戦国遺文』今川氏編(一~五巻、東京堂出版)。
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