無名のミュージシャンが、参院選で17万票を集めた!
「自分の勝ち負けよりも、みんなの心に火をつけたい」本気でそう訴え、2013年夏の参議院選挙をかき回した候補者がいた。供託金調達のための全国ツアー、ラップを彷彿とさせる街頭演説、Twitterでの討論、野外フェスを選挙に持ち込んだ画期的選挙手法「選挙フェス」――。邪道とも言える方法で選挙をマツリへと変え、見事〝種火〟となった男、三宅洋平。彼はなぜ、無名の新人候補でありながら17万もの票を獲得することができたのか。また、国中で〝祝祭空間〟を創りだした特殊なやり方に、再現性はあるのか。選挙前・中・後、それぞれの三宅を主観/客観両面から検証し、その是非を問う。「選挙はおもしれぇ、だからやめらんねぇ!」
農薬に頼らない自然な食べ物を自給する方法を知っているというのは、油田を持っているよりも大きな力の源を保有している事を意味する。自分の手になる自然の恵みを食べ、それらで構築される細胞によって生かされる事の充足感は、いかなる富をも凌駕するエクスタシー。だいぶん「いい加減」な畑いじりでも、失敗や成功、4季のサイクルを3周もすると、地球や太陽、気温や風や雨とのつきあい方が分かってくる。植物の生涯から宇宙の力の働きを學ぶ。人付き合いや万物の真理にも通じる。何よりもそれを「食べられる」って最高。都会に居ても農村に居ても参考になる「自然農の教科書」。(三宅洋平)
一家に一冊の秘宝の書。これで殆ど、医者にかからずに済むようになるし、病気の根本解決がいかに日頃の食生活にかかっているかが「理解」できる。だからといって僕も交通事故で大けがをしている人を見たら、当然救急車を呼び外科治療を奨めるだろう。「養生の教科書」であり、マクロビオティック的哲学を理解するためにも最適のガイドブック。痛んだり苦しんだりしてる時に読むほど、スラスラと入って来ます。まずは自分や家族の気になる症状の頁を、読んでみて欲しい。(三宅洋平)
現代日本人の歴史認識の「自立」に役立つ教科書。高校生でも分かるように、と配慮して元外務省・国際情報局長の孫崎先生が丹念に描いた戦後日本史です。「日本って何でこうなの?」という疑問に対する答えは、戦後日本が歩んだ歴史を正しく理解する事から出て来ます。TVを観なくても良い、新聞を読まなくても良い、この本を読め◉全日本人必読の書。(三宅洋平)
社会を本気で変えるための「覚悟の深さ」を問い、「具体的なプランの重要性」を説く「権力に対抗するための教科書」。対抗するという次元を超えて「政権をとった後の政権運営までを計画しない非暴力抵抗は、多くの関係者を悲惨な結末へと導くから、やるならそのくらいまでは当然やれ」と発破をかけてくる。作者はハーバード大国際関係センター、アインシュタイン研究所などの上級研究員。「非暴力運動のマキャヴェリ」或いは「クラウゼビッツ」と称される理論家で知られる。(三宅洋平)
環境を破壊し続ける生産のループから企業社会が抜け出していくための教科書。観念的な自然保護や、個人単位の環境思想から、社会単位の変化を生み出すダイナミックな具現性を導くためには、破壊の最大因子である「企業」の体質そのものを「闘争」ではなく「消費動向」によってスムーズに変化させる発想が求められる。よってこの本は、「企業のため」でもあるが「企業を選ぶすべての消費者のため」のものでもある。(三宅洋平)
ソマリアという国は、かつての内戦でめちゃくちゃになってしまった。事実上の国家破綻。しかし、そんな国のなかに奇跡の独立国家「ソマリランド」はある。先進国のお世話にならずとも、自分たちで武装解除をなしとげ、街のインフラも立て直す。その秘密は、ソマリ社会独自の「氏族主義」「掟」のなかにあった。覚醒植物カートをはみながら、著者が現地取材で迫った500ページ越えの冒険ノンフィクション。(岡本俊浩 )
文明崩壊でも知られる、アメリカの進化生物学者の書いた世界的ベストセラー。現代、なぜある場所にだけ富が集中していて、なぜある場所は貧しい(とされている)のか。そのことを、アフリカ人類誕生以来の――自然環境、発明、言語、植物・家畜分布の比較検討から解き明かす。人種による優劣などは存在しない。仮にいま、豊かな文明があるとすれば、環境のたまもの。そう、たまたまラッキーなだけだったのだ、目からウロコの人類史。(岡本俊浩 )
朝日新聞現役記者の書いた「人生の悩み解決法」。もし、あなたが「いま・ここ」でクヨクヨ悩んでいるとする。だが、その悩みは長~い文学史のなかで必ず題材になってきたことでもある。裏切り、嫉妬、なぜ働いても報われないのか――悩みの答えは人類の叡智のなかにある。山月記戦争と平和ファウスト精神現象学――大古典をいきなり読むのはしんどいけれど、本書がいいガイド役になってくれる。(岡本俊浩 )
終戦直後の大阪が舞台。空襲で徹底的に破壊された街。しかし、がれきの下には「お宝」が眠っていた。「アパッチ族」と呼ばれる人々は、大戦中に製造された膨大な鉄くずを、堀り当て、売り払うため奔走する。どんなに劣悪な環境でも、肉と骨をこすりあわせて生きていく人々がいる。そのありようを、鮮やかな筆致で描いていく一級のエンターテインメント小説。闇鍋ならぬ、闇焼肉の描写によだれをすする。(岡本俊浩 )
3・11の原発震災。あの時、東電に官邸、霞が関、経済界では何が行われていたのか。「選良=エリート」と呼ばれる人々が右往左往するなか、ドロ沼の絶望的状況に陥っていく内幕を克明に描く。取材は超がつくほど濃密。黙示録的なプロット構成は巧みで、あの悲劇的な状況を喜劇的にすら描いているのだから脱帽。透けて見えるのは人間の卑しさ、哀しいほどの愚かさ。原発事故を扱ったノンフィクションでは最高の作品。(岡本俊浩 )
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