小池一夫が編み出した「漫画原作」の極意
「漫画の世界に入りたい。漫画原作者になって、物語を創りたい」そう思っても、漫画原作の書き方を教える本や学校はほとんどありません。独習しようにも、普通は漫画原作を目にする機会もない。ですから、この本には僕の漫画原作の原稿をできるだけ掲載し、それをもとに漫画に必要な要素を丁寧に解説しました。これは、漫画原作者を目指す人だけでなく、漫画家を志望している人、漫画家になったものの魅力的なキャラクターや面白い物語を創れないという壁にぶつかってしまった人、漫画編集者になりたい人にも役立つ漫画の教科書です。(小池一夫)
小池一夫(こいけかずお) 作家、漫画原作者
中央大学法学部卒。大学時代より時代小説家・山手樹一郎氏に師事。1970年『子連れ狼』(画/小島剛夕)を執筆以来、漫画原作、小説、作詞、脚本など幅広い創作活動を行う。代表作に『首斬り朝』『修羅雪姫』『弐十手物語』『クライングフリーマン』など多数。1977年より漫画家育成のため「劇画村塾」を開塾。独自の創作理論「キャラクター原論」を教え、高橋留美子、さくまあきら、原哲夫、堀井雄二、板垣恵介など多くのクリエイターを育てる。2000年以降は学校教育の中でも後進育成を行う。2004年米国漫画界のアカデミー賞といわれる「アイズナー賞」の「漫画家の殿堂入り」。2010年より開始したツイッターのフォロワー数は80万人を超える。
山科清春
山科清春(やましなきよはる)
編集者・漫画原作者・ライター。大阪芸術大学文芸学科卒。2003年より小池一夫氏の助手として大阪芸術大学キャラクター造形学科の立ち上げに参加。出版社で漫画雑誌・単行本などの編集を行った後、フリーに。企画・構成などを担当した書籍としては『キャラクター新論』(小池書院)、『人を惹きつける技術』(講談社)、『リドル&ドリル 小池一夫のキャラクターメソッド』(グラフィック社)、『キャラクター創造論』(ゴマブックス)など(いずれも小池一夫・著)がある。漫画原作者として著作に『ドラゴンエフェクト』『ブースカプラス』(小学館クリエイティブ)など。研究者としての共著に『アイヌ民族否定論に抗する』(河出書房新社)がある。
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