なぜ、「教養としての安全保障」が必要なのか?
安全保障に関する議論には、政治的立場の違いによる対立がつきものです。そして、関連する事象が報じられるたびに、識者それぞれが異なる見解を表明している現状は、安全保障を一層わかりにくいものにしてしまっています。そこで本書では、それぞれの立場がいかなる論理で安全保障概念を形づくっているのかという基礎知識――いわば「教養としての安全保障」を提供したいと考えます。安全保障は「酸素」にたとえられます。つまり、機能している間はその存在を意識することはないものなのです。テロや武力紛争が相次ぎ、世界から「酸素」が失われつつある今だからこそ、「教養としての安全保障」を身につけることが必要なのではないでしょうか。
1983年、ニューヨーク生まれ。大学卒業後、IT系企業に勤めるかたわら、2008年に「dragoner」名義で軍事関連ブログを開設する。その後、2010年にTwitter(@dragoner_jp)を開始し、多くのフォロワーを持つ人気アカウントとなった。2013年から本格的にライターとしての活動を開始する。現在は、個人ブログ「dragoner.ねっと」(http://dragoner-jp.blogspot.jp/)だけでなく、「Yahoo!ニュース 個人」や「ジセダイ総研」などでも、軍事問題の時事解説を中心に寄稿している。本書が初の単著となる。
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