山田玲司が「マンガ×小説」で描く、この狂った国(資本主義社会)で、僕らが幸せに生きていくための哲学
この国は、絶望であふれている。「夢」や「成長」、「勝つこと」を強いられ、たとえ夢を叶えても苦しく、勝てば勝つほど人生に負けていくような社会。一度はみ出すと、二度と戻ってこれなくなる社会。「もう死ぬしかない」というところまで追いつめられる人間が、年に3万人もいる社会。恐ろしいのは、普通に生きようとしても苦しい社会だということだ。見たところ独裁者はいないし、先進国・経済大国で自由も人権も保障されているのに、どうして僕らは、こんなにも満たされないのだろうか。いったい僕らは、何に救いと希望を求めて生きていけばいいのだろうか――? !
「春」と聞いて「桜」と答える人のことを「なまけもの」というんだ。 なんて、素敵な哲学を詩的に指摘してくれる本です。反逆と革命と徒然と雑談がいい感じカクテルになってます。こういうの書いてみたいですねー。
超スタンダードな絵本ですけどね。この本は安易な「励まし本」ではないものがあります。戦後日本は技術の国になって漫画も映画も技術的にリアルな方に向かい過ぎでうんざりしますけど、この本はマジックペン1本で人生の本質を描いてます。そういうの最高です。
僕はこの本で「芸術」ってものが人類最高の「聖なる遊び」であることを学びました。未来派のいかれたおじさんから始まる「いかれた先輩」の「いかれた創作」は「人生の創作」で、「人間の捜索」です。自由でいいんです。
僕はこの本で漫画家になりました。多分この本は手塚先生が最後の黄金時代に書いたもので、それまでの壮絶な漫画人生から学んだ事を、実にいい感じのバランスで漫画の本質を書いてくれてます。「自由に描け」「自分を描け」と言ってくれているのが好きです。
僕が絶望に効く薬という対談漫画を描くきっかけの1つになった対談本です。鬱などに苦しんでる哲学者で求道者のらもさんが自分の精神科の先生やらヨーガの達人やら、すごい人たちにぐだぐだ絡んでるのです。最高です。
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