波瀾万丈の生涯を送った女傑、初の本格的伝記!
明治時代は、人々が新しい国作りに燃えた熱い時代でした。そんな時代をたくましく生き抜いた一人が、本書の主人公である広岡浅子です。浅子は、大坂の豪商・加島屋の経営を助け、銀行業・炭鉱業・生命保険業などに関わった実業家でした。また、女子教育の後援者として日本女子大学の設立に関わるなど、当時はよく知られた女傑でした。けれども、いつしかその存在は埋もれてしまっていました。本書は、歴史小説家が史料に基づき、浅子の真実の姿に迫った初の本格的伝記です。さらに、背景となる明治時代を分かりやすく記述し、八〇点を超える写真を収録しています。
さあ、明治時代にタイムスリップし、浅子の波瀾万丈の生涯をともに旅しましょう!
歴史小説家。1976年島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に『李世民』で小説家デビュー。田中芳樹氏に「これが処女作? 冗談だろう」と絶賛され、歴史小説界の新しい才能として注目を集める。小説の代表作に、中国史に材を採った『朱元璋 皇帝の貌』『賢帝と逆臣と 小説・三藩の乱』『覇帝フビライ 世界支配の野望』、豪商・鴻池屋の初代を主人公に据えた『月に捧ぐは清き酒 鴻池流事始』、現代を舞台にした連作ミステリー『残業税』などがあり、ジャンルを越え活躍している。星海社新書では、隠れた持ち味である毒舌を発揮した『世界史をつくった最強の三〇〇人』が好評をもって迎えられた。
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