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きみに必要な武器

若者のカリスマ・千田琢哉が語る! いま「やめるべきこと」とは?【前編】

2012年02月14日 更新
若者のカリスマ・千田琢哉が語る! いま「やめるべきこと」とは?【前編】

第1回のゲストは20代向けの書籍が好評な千田琢哉さん。3300人以上のエグゼクティブと対話してきた経験から、成功するために「やめたほうがいい習慣」を『「やめること」からはじめなさい』(星海社新書)にまとめ話題となった。今回はその千田琢哉氏に、これからの時代に僕らが必要とする武器について聞いてきた。


撮影:尾鷲 陽介

 

千田琢也

 

会社の仲間とランチに行くのをやめよう

 

『「やめること」からはじめなさい』を楽しく読ませていただきました。この本でやめろと言われている多くは、自分の日常そのものだったので、言い当てられる感があって心苦しかったです。二つ折り財布にレシートを溜め込んでいると金持ちになれないとか(笑)。
 なかでも思い当たるのが昼休みに同僚とランチに行くのをやめろという項目です。僕は、みんなで行くランチが楽しみで会社に行っているような会社員だったので。


千田琢哉 群がってランチを食べるのが楽しいっていうのはよくわかるんですよ。でも、自分は社会人1年目の途中でおかしいなって感じたんですよ。一度ここから抜け出してみようと思って、試しにやめてみたんです。そうしたら、仕事を早く片付けることができるようになりました。 

 

ランチに行かないことと仕事の効率の間に、どんな因果関係があったんですか?

 

千田 人間関係っていい面もありますけど、時間を取られるという悪い面もあります。仲間との無駄な会話を減らすことで、自分の時間が圧倒的に増えたんですね。
 もっと重要なことは、外にいるナンバーワンのやつと出会うことができないということ。僕はショートカットと呼んでいるんですけど、その課で圧倒的なナンバーワンになると、外のすごいやつにアクセスできるチャンスが生まれてくるんです。それは、群れにいたのでは絶対に巡ってきません。
 僕はランチのグループから抜けることで、彼らが束になっても勝てないくらいの業績を上げて、このショートカットの機会を得て経営コンサルティング会社に転職しました。

 

でも一方で、会社内の家族的な人間関係って、90年代の成果主義導入以降失われていったものでもありますよね。特に、仕事のあとに居酒屋に行く的なコミュニケーションはほぼ失われました。そこで生まれてきているのが、社員のメンタルヘルスの問題ですよね。今の20代社員は相談する同僚や先輩がいないことに苦心しています。


千田 私は逆に、会社の村社会化って、むしろ強くなっていると思っています。私は20代の会社員相手の研修を、月に一、二度行っているんですけど、村社会に疲れている20代がとても多いんです。
 私の世代ってまだ、人に勝ちたいとか、人よりもいい生活をしたいという気持ちが残っていたように思うんですけど、いまの20代になると、人に嫌われたくないというのが、がんばる理由になっているんです。
 みんなツイッターやSNSをやってますよね。これらのツールって、外とつながるよりも、知っている同士の関係性をより強くする傾向があって、村社会を生みやすいツールなんです。その仲間の輪からはみ出たくないってしがみついて、誰もが疲れてしまっているんです。結局、これってランチの問題と同じ問題なんです。群れて村社会をつくり、そこで疲れていく。

 

千田さんの書くものは、そうした村社会に疲れた人に向けて書かれている気がします。


千田  本を書くときは、具体的な誰かの顔を思い浮かべながら書いてますね。これまで話をした20代の人たちに、こういう話をしてやったら表情が一変したとかですね。村社会から飛び出るのなんか簡単だということを教えてあげると、それまで喜怒哀楽を見せなかった表情が急に笑顔に変わったりするんですよ。

 

速水健朗

 

いまの20代は村社会に疲れている。では、いまの30代、40代はどうですか?


千田 その世代は、中間管理職として20代の扱いに苦心してますよね。すぐふてくされるし、臆病者のわりにプライドだけ高いとか、理解できないみたいですね。

 

そういう人たちには、いまの20代が何を考えているかを教えてあげるんですか。


千田  コンサルタントって、あれもこれも教えるんでは逆にダメなんですよ。教えれば教えるほどこちらに依存してきて、その割に感謝されないな、って感じてたんです。実際に、業績も上がらなくなった。一度、開き直って出し惜しみして帰ったら逆に感謝されたんですね。そこでやっとコツがわかったんです。全部教えちゃダメなんですね。コンサルとして稼げるようになったのは、それ以降ですね。

 

情報は出し惜しみせよということですか。


千田 100準備していって、その内の1だけを教えるんです。そうすると残りの99はオーラとして背景に見えてくるんです。それをやると、この人にまた会いたいって、二度目も呼んでくれますよ。恋愛に似てると思うんですね。

 

なるほど!


千田 具体的なテクニックとしては、デートのときに終電まで一緒にいるんじゃなくて、その一本前で帰るんです。そうすると、「えー、私と一緒にいたくないの?」って不安になって、向こうからメールが来るんですね。お客さんも一緒なんです(笑)。

 

ばっちり使えそうなテクニックですね。

千田琢哉 速水健朗 対談

(後半へ続く)

インタビュイー紹介

千田琢哉

千田琢哉

愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。東北大学教育学部教育学科卒。日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。コンサルティング会社では、多くの業種業界の大型プロジェクトリーダーを務めてきた。現在までに延べ3,300人を超えるエグゼクティブと1万人を超えるビジネスパーソンと対話。それらの経験と知恵を活かして「タブーへの挑戦で、次代を創る」を自らのミッションとして活動している。現在、執筆・講演を行う他、複数の組織で社外顧問を務めている。著書は『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』(かんき出版)、『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』(日本実業出版社)等多数あり。現在、南青山在住。

インタビュアー紹介

速水健朗

速水健朗

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1973年、石川県生まれ。ライター、編集者。コンピュータ誌の編集を経て現在フリーランスとして活動中。専門分野は、メディア論、都市論、ショッピングモール研究(『思想地図βvol.1』ショッピングモール特集の監修)、団地研究(『団地団ベランダから眺める映画論』大山顕、佐藤大との共著を準備中)など。TBSラジオ『文化系トークラジオLife』にレギュラー出演中。主な著書に『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)、『自分探しが止まらない』(ソフトバンク新書)、『ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち』(原書房)など。ブログ「【A面】犬にかぶらせろ!」http://www.hayamiz.jp/「【B面】犬にかぶらせろ!」http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/

きみに必要な武器

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