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ジセダイジェネレーションズ U-25

「新しい学びを提供する」森健志郎×中西孝之が贈る、ウェブの学校「schoo」とは──? 【後編】

2012年05月16日 更新
「新しい学びを提供する」森健志郎×中西孝之が贈る、ウェブの学校「schoo」とは──? 【後編】

昨年スタートし、その斬新な「学び」のサービスで業界の話題をさらった
schoo WEB-campus。その創設者である森健志郎、中西孝之の両名から
設立まで、そしてこれからのschooについて伺いました。

取材 柿内芳文・岡村邦寛  構成 岡村邦寛  撮影 尾鷲陽介

 

前編はこちら「「新しい学びを提供する」森健志郎×中西孝之が贈る、ウェブの学校「schoo」とは──? 【前編】

国をつくる!


岡村 森さんはschooの最終的な目標とかは既に考えているんですか?

 

  schooというか僕の人生の最終目標は国をつくることですね。

 

柿内&岡村 国!?

 

森健志郎さん、中西孝之さん

 

  ええ(笑)。schooは5年で上場するつもりです。僕は30代にいろいろなことをしたいと思っているんですけど、その中の一つが公園の経営です。公園好きなんで、公園でビジネスできたら面白そうだなって。つまり僕の性格ってこうなんですよ。「あ、これおもろいなあ」と思ったらやりたくなっちゃう(笑)。会社や公園みたいなコミュニティーデザインが好きなんです。で、国というのは現存する最大の組織じゃないですか。だから国を経営できたらおもしろいかな、と(笑)。

 

柿内 まあ、男の夢ですよね(笑)

 

  そうですね(笑)。ある種やりたいことを素直に口に出す様にしてるし、素直にしたら「ウェブに誕生した学校の新しいカタチ」というschoo WEB-campusもコミュニティーの形です。そしてやりたい事はその先にあるんです。だから「将来の夢は何ですか?」って聞かれたら「国つくることです」って言うようにしています。

 

岡村 すごいですね。

 

 

「面白い」からはじめよう


  schooを始めた時もそうなんですけど、やっぱ僕の発想が「世の中のこういうところが不満だからここを変えてやろう」というものではないんですよね。

 

柿内 そこが面白い。どちらかというと、起業する人って欠落感みたいなものを持っていて、それを埋めるために行動したりするじゃないですか。特に旧世代型の人たちに多いですが。僕もどちらかというと旧世代型なんで。だから僕自身が見てて「あ、また別のタイプがいるなー」と思えて面白い。

 

  そういう考え方はとても大事だと思ってるんです。今、すごい勢いのある会社、FacebookやGREEなどを見たとき、あれってザッカーバーグも「これ作れたらなんかハーバード中の学生の名簿が写真付きで閲覧できて超おもろいやん!」という感じでつくっているはずなんですよね。「ないことによってこういう不便があるから作ろう」という発想じゃない。もしくはソーシャルゲームもそうだと思うのですが、「ソーシャルゲームがなかったら困る」というわけでもない。

 

柿内 そうですね。それがあることによって何か日本の問題が劇的に解決する、といったものではないですね。それを目指しているわけでもない。

 

  今は世の中にある課題や個人が抱いている不満がとても小さくなっていると思っています。「不満の最小公倍数化」です。昔って、移動手段がないから自動車とか。もっと便利な移動手段を作りたいから飛行機とか、そういう風にすごくみんなの中に不満があって便利度が足りなかったからそこを埋めていくだけでよかったんですけど、今それを見つけようとすると、もうとても小さなモデルになってしまい、ビジネスの規模も小さくなりがちです。

 

岡村 なるほど。

 

  FacebookとかGREEとかに代表されるような新しい会社って、結局「それ面白くね?」という発想を、周りの人たちが「確かに面白い」って受け入れてくれて、さらにそのソーシャルネットワークが後押しすることで、簡単に隣の人とか自分のソーシャルグラフ使って共有できる。そのような環境下で、一気に広まっていく。だからある種、10年前の世代をネットバブル世代だとすれば、今の僕たちはソーシャルバブル世代で、そこでは周りの人をちゃんと楽しませられるかっていうのが肝になっていくだろうと思っています。「不便さを解消する」という発想ではトヨタ自動車やサントリー、三菱電気みたいな会社をつくるのはもう無理だと思っています。

 

森健志郎さん、中西孝之さん

 

 

ソーシャルorオールド!?


柿内 お話を聞いていてお二人とも大分タイプが違うなと思ったのですが、簡単にお互いの他己紹介をしてもらってもいいですか?

 

  それを今日聞かれるな、と思って昨日の夜考えてたんですよ。

 

中西 用意周到やねえ。

 

一同 (笑)

 

  簡単に言うと僕がソーシャルタイプで、中西がオールドタイプです。

 

中西 もうちょっと他に言い方があるでしょう! オールドって(笑)。

 

一同 (笑)。

 

  中西はこういう打ち合わせでも手帳を持って来て、万年筆でメモを取ります。あと休日は家で本を読んで付箋を貼っている。

 

柿内 なるほど。一方ソーシャルな森さんは今みたいに思いついたことを、もうテーブルに書いちゃう、と。僕も読書して付箋貼ってるのでオールドタイプだな(笑)。

 

森健志郎さん、中西孝之さん

 

  一長一短なんですけど、中西は1人で何でもやっちゃうのが得意なんです。1人で起案して、進行管理ができる。それが役割です。

 

中西 なんでも背負って悶々とするのは得意ですね。1人で(笑)。

 

  一方僕は、みんなでやるのが好き。逆に言うと1人でやっているとしんどくなっちゃう。それは巻き込むのが得意ということもありますし、そういう性格だからとも思います。言ってしまえば中西はエースピッチャーで、僕はキャッチャーなんです。

 

岡村 なるほど。

 

 

schoo『攻殻機動隊』組織論


中西 ただ僕が森と一緒に仕事が出来るのは、彼は考えるときはみんなで考えますが、決めるときは森1人で決めているという信頼感があるからです。僕は多分、みんなで議論して決める、例えばシェアハウスに住んでいるような人たちとは仕事ができないと思うんですよ(笑)。結局あれって並列化じゃないですか。僕『攻殻機動隊』が大好きなんですけど、「並列化」というキーワードを非常に曖昧な意味合いで使われています。

 

岡村 個の並列化ですね。

 

中西 僕は並列したらダメだと思っています。僕と森はタイプが違うので、同じではなくあえて違う方向を見続けている方が良いと思っています。僕が彼を分析すると……そうですね、徹底的に「デジタル」です。0と1で物事を判断するのでグラデーションがほぼない。僕が見ている限りは気分の起伏もほぼないですね。僕はムラがあるので、体調壊したらそれなりに企画は出てこなくなるし、気分が乗ったらガーッと仕事進むし、煽てりゃ木に登るタイプなんですけど、彼は朝起きて電源を入れたらちゃんとリンゴマークが立ち上がるって感じですね(笑)。

 

  それは僕が子供のころから野球をしていたことに起因するかもしれませんね。サッカーとかバスケって凄いプレイヤーが1人いたらある種のワンマンプレーで勝てるじゃないですか。でも野球は絶対無理なんです。そして野球は責任所在がすごく明確なスポーツ。僕はそういうのが大好きなんです。

 

中西 僕もそういう組織が好きですね。それぞれの領域でそれぞれのプロフェッショナルがいて7人くらいでチームが組まれて戦う、みたいなのが好きです。「スタンドプレー」から生じる「チームワーク」。まさしく攻殻機動隊的ですね。

 

  そういう意味では僕も中西も近いのかもしれない。だからスーパーな人が1人いればなんとかなるでしょ、というある種旧日本的な会社経営とはschooは違ったかたちになると思います。というのもschooはちょっと特殊でエンジニアとデザイナーがいれば回るビジネスモデルではないんです。生放送の授業するためには放送のエンジニアも必要だし、ソーシャル上の仕組みも活発にさせるためのシステムエンジニアも必要だし、あとフロントを作っていくデザイナーも必要だし、企画を作る編集も必要だし、仕組みを作っていくマーケターも必要。スペシャリストがそろわないと成り立たないモデルです。

 

中西 そうですね、だから森はそのスペシャリストをまとめる役、『攻殻機動隊』の“少佐”タイプですね。

 

  そうなんだ。……今さら言いにくいんだけど実は『攻殻機動隊』を観たことないので、よく分からない(笑)。

 

中西 マジで!?

 

岡村 人生、損してますよ!(笑)。 

 

 

「面白さ」を追求していく


岡村 最後の質問なんですが、 schooの活動は最終的に社会に何をもたらしますか?

 

  うーん。正直よくわからないですね(笑)。

 

柿内 ですよね。今の岡村君の質問は完全にオールドタイプの質問だよ。

 

岡村 オールド!? ヤバイ!

 

一同 (笑)。

 

岡村 けど、こういうインタビューって最後に“社会的なビジョン”を語って締めるケースが多いじゃないですか。

 

柿内 そういうものがある、という前提で聞いているからね。でも彼らはそうじゃないし、これから取材していく「U-25」の人たちにもそういう質問は通用しないのかもしれない。

 

  たぶんソーシャルゲームやFacebookを作っている人達もそうだと思うんですけど、現時点で、僕たちは明確な社会的ビジョンというものは特段考えていません。今は「何かぼやっとしているけど、あったら面白いよね」っていうフェイズなんです。その面白さを追求していくなかで、具体的な機能がちょっとずつ付いていって、利用して下さる方々が生まれていって、利用者の声を聞いて改善する。あとはその延長線上のことだと思います。Facebookが今、政治の仕組みを変えようとしていたりするのが良い例ですね。要は面白さを追求した結果、持った力の別の使い道が生まれてくるんじゃないかと思うんです。だから今僕らが「10年後にschooは社会をこうするためのサービスです」と言う事は、相当ナンセンスというか、僕たちの幅を狭めてしまうものだと思っているので今はとにかくユーザーの、ソーシャル時代のユーザー達に良いと思ってもらえるようなサービスを作ってくことに集中したいです。

 

柿内 なるほど。「面白そうだからやってみよう」という好奇心が人間を進化させてきたのは紛れもない事実ですからね。

 

中西 そうですよね。そして実際にやりはじめてしまったんで(笑)。だから巻き込んだ人々に対して不義理にならないようにサービスを進化させていきます。

 

柿内 期待しています! いや、星海社も負けられないなあ。本当に今日はありがとうございました!

 

森&中西 ありがとうございました!

 

森健志郎さん、中西孝之さん

森健志郎さん、中西孝之さんの手形

ジセダイジェネレーションズU-25の紹介

森健志郎

森健志郎

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株式会社スクー代表取締役社長。1986年生まれ。
大学卒業後、リクルートに入社。広告制作のディレクターを務める。
2011年10月に株式会社スクーを設立。
「新しい学びを提供する」をコンセプトにサービス向上に取り組む。

ジセダイジェネレーションズU-25の紹介

中西孝之

中西孝之

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株式会社スクー取締役副社長。1986年生まれ。
大学卒業後、学習塾の立ちあげに関わる。上京後、渋谷にある出版社兼書店、
SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSにてイベント企画・編集を務める。
退職後は、フリーランスの編集として活躍。株式会社スクーの設立に参画し、
企画・広報を担当している。

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