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HOME > 新人賞 > 新人賞投稿作品 > 現役「統合失調症」患者が教える、精神疾患との付き合い方

新人賞投稿作品

現役「統合失調症」患者が教える、精神疾患との付き合い方

くわばらかずや
2014年06月27日 投稿

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現役「統合失調症」患者より、障害基礎年金をもらう方法。教えます。伝えられます。

カテゴリ

趣味・雑学

内容紹介

一億総(躁?)ストレスフル状態。

もう、2人に1人はうつ病の時代。いつ、だれが、どのようなきっかけで、

「統合失調症」などの精神疾患になるかわかりません。

そこで、もしものために、障害基礎年金をもらっておきましょうよ!

方法だけでもね!ほら!弱さを認め、お金を得る。そんな、一冊。



「うつ病なんて、私には無関係だ!」

「普通に俺らと変わらないくせに、金をもらいやがって!卑怯者!!」

「お前なんて、生きていく価値なんてないんだ!!」



そうおっしゃっても、ノープロブレム。

だって、自分がそう思っていたんですから。

そんな自分が、「統合失調症」になる時代です。



心構えぐらい、しっかりしておきましょうよ。

目次案・語りたい項目

0.はじめに
 誰にだって起こりうる恐怖。そして、権利。

1.幼稚園の靴、父親の死。~前兆~
・「なんで、いつも、いちばん、さいごなんだろう?」
・高校の第1志望落ちてきた辺りから、ルートを外れた。
・女子からのイジメ
・父親の死
・心療内科って、何?
・一発入院。精神病棟に。

2.高校卒業、和光大学へ。~潜伏~
・高校を転入するという選択
・卒業と漢字検定2級
・「大学って、こんなにモラルが無いの?」
・救急車から救急車

3.卒業後から、右往左往。~発症~
・コンビニバイトすらままならない
・やっとつかんだ市役所の臨時職員
・祖父の死
・Please!10thイベントを見て、突き動かされた
・頭は正常、身体はダンシング

4.入院、「統合失調症」の申告。~勝鬨~
・精神病棟とは何か
・午前中に泣いて、午後に笑う人達
・「嫌われる」事に過敏
・「くわばらさんは、統合失調症です」と、母親の前で言われた時
・ヒサコおばあちゃんのジェラシー

5.障害基礎年金をもらえるかもしれない~申請~
・障害基礎年金って、何?
・青天の霹靂(へきれき)
・「もう、がんばるんじゃねえぞ」
・20歳前後の診断書が必要
・異変に気づいたら、すぐに駆け込む

おわりに
やりたいことをやりたいように

書き出しの第1章

0.はじめに 誰にだって起こりうる恐怖。そして、権利。


 皆さんは、自分にとって、「統合失調症」は、無縁だと思っていませんか?
平成23年度には、71万3千人(*1)の人が、この病気にかかっている。
 この文章を書いている筆者も、「統合失調症」を患っている。
 でも、明るく生きている。
 しかし、ここまで来るのに、壮絶な人生を過ごしてきたが。
 
この本の目的は、2点ある。
1)「統合失調症」の人との付き合い方。
2)自分が、「統合失調症」になった時、どのような対処をすればいいのか。
この2点を、筆者の経験を踏まえてお教えしようと思う。

 「三つ子の魂百まで」ということわざがある。筆者は、3歳の時に、幼稚園に通っていた。年少組の時、親が共働きだった事もあり、自分の靴だけが、最後まで幼稚園の玄関に残っていた。そこから、「筆者は人から愛されない人生を過ごすんだ」と、根深く印象付けられた。
 
筆者では、そんな些細なことに気づかなかったし、他の人から見ても、「そんなちっぽけなことで、クヨクヨ悩むなよ」と思われるかもしれない。
 しかし、「統合失調症」の源流は、この3歳の時に発生している。
 筆者は、数々の心療内科、精神科に通ってきた。直近に通っていた心療内科で、「自分のトラウマの源流は何か?」と、遡る診察を受けた。そこで気づいたのが、先ほどの「残された靴」だった。

 このような話も聞く。
 「私の娘(中間子)が、突然、『目が見えない目が見えない』と言いだした」と。そこで、眼鏡屋さんに連れて行ったのだが、レンズを掛けて、視力検査をしても、「見えない見えない」と言いだした。そこで、レンズの度数を変えずに、「カチャン」と、同じレンズを入れたところ、「見えた見えた!」と、言いだしたということだった。

 筆者は、差し出がましいようだが、このように言った。

「自分も、その娘さんの同じぐらいの年頃のトラウマ、愛情を受けていないという自覚が、一生付きまとってくる。自分のように、手遅れになる前に、医者にかかった方がいい。精神科がハードルが高かったら、心療内科でも大丈夫だから。もし、そのような時間が無かったら、いっぱい抱きしめてあげてください。そして、『ごめんなさい』と、言ってあげてください。かまってほしくて、見えない見えない。と言っているだけかもしれないから」と。
 
 その時は、心療内科に通ってすぐの出来事だったので、すらすらと話す事が出来た。しかし、今、省みても、いいアドバイスだったと思う。

 このように、筆者の周りにも、「統合失調症の芽」が居る可能性があるし、自分の大切な人が、病魔に襲われる(この表現は好きではないが)可能性もある。専門医じゃないので、詳しい事は責任を持って書けないが、「三つ子の魂百まで」と言うことわざが示すように、幼いころの愛情表現がいかに、その子供の一生を決定づけるかが、筆者の経験と、その目が見えないと言い放った女の子とが、証拠づけている。


 では、「統合失調症」の権利とは、一体何なのだろうか?
 その一つとして、「障害基礎年金(以下:「障害年金」)がある。他にも、診察代の負担が軽くなる「自立支援」などの制度もあるが、筆者が本著で主に取り扱うのは、この年金制度である。
 支給条件としては、以下のようなものがある。


・保険料納付済期間(保険料免除期間を含む。) が被保険者期間の3分の2以上ある者の障害。
・20歳未満のときに初めて医師の診療を受けた者が、障害の状態にあって20歳に達したとき、または20歳に達した後に障害の状態となったとき。(*2)


 と言う事である。
 要するに、ちゃんと年金を収めていれば、受けられる権利である。と言う事である。補足すると、筆者は、二番目の20歳未満の時に初めて医師の診療を受けたので、国民年金を支払ってなくても、障害年金は受け取れる。
 しかし、現行の制度(平成26年度時点)では、障害年金を受け取る、プラス、65歳以上になった時の年金が、2分の1もらえるようになっている。
 筆者は、障害年金ではなく、国民年金の方を支払うかどうか、悩んでいる。

 障害年金には、2種類の支払い方法がある。
1)「掛けていた国民年金の過去5年分の遡及分」
2)「年772,800円」(*3)、支給される。(平成26年度現在)

 1)の説明を行う。
 これは、「障害認定日」から、「現在」までさかのぼって請求する事ができ、「現在」もなお、障害状態であることが条件である。そして、その障害認定日から、現在までの、時効が消滅していない、過去5年分が、支給される。

 たとえば、筆者の場合、障害認定日が「平成18年1月5日」である。この場合、平成18年から平成26年の8年間の内、「過去5年分」の遡及分を請求する事が出来る。しかも、筆者の場合、障害認定日が20歳未満だったため、国民年金に一円も払わなくても、この障害年金が適用できる可能性がある。

2)は、2か月に一度、「128,800円」が支給される。これは、通常の国民年金の制度と同じような制度である。

 筆者の場合、1)の「過去5年分の遡及分」を請求するのに、2か月以上かかっている。「初診をした心療内科の証明書」、「20歳前後に診察をしていた心療内科の診断書」、「現在、認定している掛り付けの医者の診断書」など、奔走している。しかし、この審査が通れば、「過去5年分の遡及分」、約「390万円」が、振り込まれる事になっている。

 ここまで読んで、読者はどう思うのだろうか。
「何もしてないくせに、金ばっかり持っていきやがって!!卑怯者!!」だと思うだろうか。
「俺たちの働いている金を、吸い取りやがって!!ふざけるな!!」だとも、思うだろうか。
 第1章から述べる人生経験を超える人は、どうぞ筆者を罵ってほしい。それぐらい、筆者の人生は壮絶だった。自分の人生を、人と比べることはできないが、人よりかなり苦労はしている。
 「若い時の苦労はマストバイアイテム」という言葉があるように、「それなり」の苦労ではだめだ。「かなり」の苦労はしなくてはならない。
 筆者の苦労の例を1行でまとめると、

「自分の父と祖父が26年間の間に、2人亡くなった」である。

 もちろん、これで鼻高々と「障害年金を貰えるんだぜ、イエーイ!」、「左団扇だ、ヒャッホーイ!」と胸を張るつもりはない。

 付け加えれば、「こんな軽い症状で、障害年金をもらっては、かえって迷惑だわ」と、自己卑下の精神を出してほしくない。
 使えるものは使える。利用できるものは利用しよう。そう、筆者は思う。
もし、生きている事に、絶望している人がいたら、国は守ってくれているんだよ。そう、筆者は訴えかけたいのだ。


第1章では、「幼稚園の靴」時代から、父親の死まで、
第2章では、なんとか、転入した高校を卒業し、山あり谷ありだった大学生時代の話を、
第3章では、就職活動に失敗し、実家に戻ってきた辺りの話を、
第4章では、精神病棟にかつぎ込まれた話を、
第5章では、障害年金をもらうプロセスを、ドキュメンタリータッチでお伝えする。(ちなみに、今は、書類を集めている最中で、申請すら行っていない)
おわりにでは、やりたいことをやりたいように。をテーマに、統合失調症の概念を覆す論を書いていきたい。

 それでは、ここまで読んでくださった方々。ありがとうございます。
これから、自分と「統合失調症」との長い付き合いの話を聞いて頂くようになります。

 どうぞ、よろしくお願いします。

あぁ~あ、390万円、とりあえず、スーパー定期預金に入れるか!!!!!!!




(*1)厚生労働省:精神疾患のデータ
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/data.html

(*2・*3)
日本年金機構:障害基礎年金の受給要件・支給開始時期・計算方法
http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=3226

応募者紹介

くわばらかずやさん

劇作家・エッセイスト・パフォーマー。和光大学表現学部総合文化学科卒業。同学校を卒業した演出家の「前田司郎」氏が置き忘れた傘を届ける。その後、「千田琢哉」氏の本に、「大物になる人は大物が忘れた傘を届ける人」と書いてあることを見つけ、スーツを着て出社するコースから降りることを決める。大物になるために、千田琢哉氏の本を読みあさり、「ビジネスが出来る、演出家」を目指し、日々精進している。
 平成26年5月に、医師から「統合失調症」を診断される。本人は、「やっと病名をもらえた」と思い、心の中でガッツポーズを取る。その後、「障害基礎年金」の存在を知り、申請中。

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