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新人賞投稿作品

君たちはどう生きてるのか

谷川コペル
2014年05月28日 投稿

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安定した就職だけが楽しい人生じゃない!
我が道をフリーダムに生きるヒトビトの履歴書を大公開!!

カテゴリ

日本社会

内容紹介

 「この人たちは一体どうやって生きているのだろう?」
と、思わず疑問を持ってしまうような職業の人たちに出会ってみたいと思いませんか?

本書では、就活サイトもキャリアセンターも紹介してくれない「フリーダムな仕事」に生きるヒトビトの履歴書を大公開します。
 「志望動機」や「学生時代頑張ったこと」とった就職活動で定番の質問から、「仕事に就いた経歴」や「これからその道を目指す人へのアドバイス」といった独自の内容も掲載!
リクルートスーツを着る就活に疑問を持つ人。
アナーキーで自由な世界を覗いてみたい人。
「こんな世界もあるんだ。」と、親しい人にOB訪問をする感覚で、気軽に楽しんでいただければ幸いです。

目次案・語りたい項目

まえがき 「戦闘服は面白Tシャツ」

第一章 「気づいたらここにいました編」
 ・ラジオ構成作家
 ・動物園職員
 ・球団職員
 ・企業家
―特別対談『深夜3時の作戦会議』

第二章 「好きなものを究めたら仕事になりました編」
 ・BL同人誌作家
 ・ドールクリエイター
 ・プロップスタイリスト
 ・ブックコーディネーター
 ・CGクリエイター
 ・シンガーソングライター
 ・似顔絵師
 ・お笑い芸人
 ・WEBコンテンツクリエイター
 ・手品師

第三章 「かわいいは正義!編」
 ・読者モデル
 ・ご当地アイドル
 ・秋葉原の人気メイド
 ・着ぐるみアクター
―コラム『「モデル」と「読者モデル」の違いは何?』

第四章 「肩書が多すぎて一体お前は何者だ?編」

第五章 「現代を生きるフジヤマピーポー編」
 ・山伏
 ・忍者
 ・舞妓
 ・日本画家
 ・茶道家

第六章 「怪しい魅力満載!夜の街に生きる人々編」
 ・銀座のバーテンダー
 ・歌舞伎町キャバクラ嬢
 ・ホストクラブ経営者
 ・新宿2丁目のママ
 ・占い師
―特別対談『“○○の母”大集合!』

おわりに 「おいしいパクチーの調理法」

付録
 ・フリーダム度診断チャート

書き出しの第1章

まえがき

『明日、何着て生きていく?』

 お揃いの真っ黒なスーツに身を包んだ若者たちが、街にちらほらと現れ始めた12月。「就職活動」。それは、これからの人生を大きく左右するターニングポイントであり、学生たちにとって、青春時代を締めくくる最後かつ最大のイベントであるといっても過言ではないでしょう。新卒至上主義が根強く残る日本では、「新卒のタイミングで就職口を逃すと、良い求人に恵まれない」という通念があり、彼らのプレッシャーも相当なものです。リクルートスーツという名の戦闘服を着用し、社会という名の厳しい戦場へと立ち向かっていく背中には、未来への希望と不安、そして若いなりに覚悟を決めた者だけが持つ貫禄と哀愁がそこはかとなく漂い、同じ社会を生きる人間として頼もしくすらあります。
 しかし、この「就職活動=リクルートスーツ」という常識は、一体誰が定めたのでしょうか。合同面接会や企業説明会などに行くと、同じような服を着、同じような髪型をした黒い集団が、皆で同じ方を向き、人事担当のオッサンのハゲ頭を真剣に見つめている…その光景はやはり少し異様です。「人物重視の採用です!」「面接ではあなたの個性を見せてください!」と、「個性」を採用文句にする企業は数多あるにも関わらず、なぜ没個性的で画一的になる「スーツ」が、就活の定番となっているのでしょうか。私には不思議でたまりませんでした。


『戦闘服は面白Tシャツ』

 「自分らしい服装でお越しください」
 私が大学3年生で就職活動をしていた時、ある企業の採用試験の面接連絡にこのような文章が添えられていました。まんまと信じた私は、当時一番応援していた野球選手の応援Tシャツを着て意気揚々と面接会場に行き、激しく後悔したのでした。50名ほどいる受験者のうち、Tシャツはおろか、私服姿は自分以外誰一人見受けられなかったのです。すっかりアウェイの空気にのまれ、面接は見事に撃沈。第一志望の業界でしたが、一次面接初戦敗退という残念な結果に終わりました。
 ここで私が主張したいのは、「私服でいいって言ったのに嘘つきな会社だ!」という憤りでも、「社会というのは没個性的であることを求められるのか…」という嘆きでもありません。たまたま、その企業が「自分らしい服装にリクルートスーツを着用できるような<常識>を持った人」を求めていたというだけの話であり、このエピソードが全ての企業に当てはまるわけではないからです。
 「みんなと同じ服を着て、右へならえの就職活動なんてバカげている。ほら、周りをみてごらん。ここには面白Tシャツとパーカーを着ている人しかいない。僕らはスーツを着るのが嫌だから、ここにいるんです。」
これは、ある深夜ラジオ番組の制作会議で、この道十数年の先輩構成作家の方からいただいた一言です。ラジオの制作現場は、基本皆私服です。それどころか、個性を前面に押し出したユニークなファッションの方が歓迎される場合もあります。自分の個性が武器となるフリーランスの世界では、「自分の名前を覚えてもらうこと」も大事な要素の一つなので、ファッションも自分を表現する手段の一つとなるのです。
 受付嬢の中に一人、きゃりーぱみゅーぱみゅが混じっていたら、よほど鈍感な人でない限り、違和感を覚えるはずでしょう。要は「適材適所」ということで、リクルートスーツが合う仕事があれば、面白Tシャツが勝負服に合う仕事も、世の中には存在するのです。


『人の数だけ道がある』

 さて、再び、「誰がリクルートスーツを就活の戦闘服に定めたか」という話に戻ります。
実はある程度、犯人の目星はついています。恐らく、就活生たちの不安につけ込み、しめしめと言わんばかりに発展している「就活ビジネス」ではないかと私は考えています。中でも今、企業の採用プロセスの入り口となる情報が多数掲載されている「就活サイト」は、就活生にとって無くてはならないものとなりつつあります。
 選考スケジュールだけでなく、面接対策や履歴書の書き方など、様々な情報を提供してくれるこれらのサイトは、「面接でこう言われたらこう返す」「履歴書ではこのようなアピールをするべし」等といった具体的なアドバイスで内定へのレールを敷いてくれ、非常に便利です。「面接での身だしなみ」についても、好印象を与えるリクルートスーツの着こなしや髪型、メイクに至るまで事細かなアドバイスをくれます。
 しかし、一見、万能のように思える就活サイトですが、一方で「レールの外の世界に疎い」という最大の弱点があります。当然ながら、就職サイトに掲載されている仕事だけが、世の中すべての仕事ではありません。むしろ、インターネット環境が普及し、個人が情報を発信しやすくなった今、個人で新しい仕事を創り出し活躍する人も目立ってきています。ところが、そういった仕事の世界には、決まった選考ルートを持たない場合が多く、資格はおろか、「この面接を突破したらなれる!」といったわかりやすいものではありません。
 前述の「ラジオ構成作家」という仕事もそうです。特に資格があるわけではないので、自分で名刺を作り、名乗った瞬間からもう「構成作家」としての活動が始まります。そんなアナーキーでフリーダムな世界なので、「リクルートスーツで就職する常識」のある一般社会から見ると、「この人たちは一体どうやって生きているのだろう?」と思われてしまいがちです。
 そこで本書では、就活サイトもキャリアセンターも紹介してくれない、謎に包まれた「仕事」で生きる人々の実態を探るべく、OB訪問を行いました。「志望動機」や「学生時代頑張ったこと」「仕事のやり甲斐や辛かったこと」とった就職活動で定番の質問から、「仕事に就いた経歴」や「これからその道を目指す人へのアドバイス」といった独自の内容も掲載し、その人の生き方プロセスを知ることができます。近いルートを辿ったところでなれる保証はありませんが、少しでも参考にしてください。

 アナーキーで自由な世界を覗いてみたい人。
 リクルートスーツを着る就活に疑問を持つ人。
ぜひ、「こんな世界もあるんだ。」と、気軽に楽しんでいただければ幸いです。

応募者紹介

谷川コペルさん

平成2年生まれ。東京女子大学現代文化学部卒業。

ジセダイユーザからのコメント