
すべてはタイトルが決めていた!? 売れるも消えるもタイトル次第。ヒットを決めるすべての法則が、この本に書かれています。
ビジネス
本が売れるにはどんな要素が必要だと思いますか? 興味深いテーマ、知的好奇心が満たされる内容、読みやすい文章……それらはすべて流行書の添え物に過ぎません。
内容の善し悪しがヒットを決めるのならば、隠れた名作が生まれることを説明できないからです。では、いったいヒットにはどんな原理が働いているのでしょうか? その答えが本書にあります。
本書は誰も解明できなった「ヒットの原因」を解きほぐすことに成功しました。そのすべては「タイトル」にあり、それはたった「一六」の法則によって決定づけられているのです。
喜んでください。本書収録の法則を駆使すれば、あなたはヒットを好きなだけ引き寄せられるようになります。
はじめに──現代はタイトル資本主義である
01 疑問系にする
『チーズはどこへ消えた?』(スペンサー・ジョンソン)
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』(山田真哉)
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(岩崎夏海)
02 数字を入れる
『人は見た目が9割』(竹内一郎)
『効率が10倍アップする新・知的生産術』(勝間和代)
『TOEICテスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール』(小熊弥生)
03 命令する
『千円札は拾うな。』(安田佳生)
『情報は1冊のノートにまとめなさい』(奥野宣之)
『成功は一日で捨て去れ』(柳井正)
04 成果物を提示する
『一生折れない自信のつくり方』(青木仁志)
『いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法』(佐々木正悟)
『バカでも年収1000万』(伊藤喜之)
05 脅す
『ゲーム脳の恐怖』(森昭雄)
『知らないと恥をかく世界の大問題』(池上彰)
『人事部は見ている。』(楠木新)
06 断定する
『東大合格生のノートはかならず美しい』(太田あや)
『お金の流れが変わった!』(大前研一)
『仕事するのにオフィスはいらない』(佐々木俊尚)
07 秘密を開示する
『ユダヤ人大富豪の教え』(本田健)
『平凡な大学生のボクがネット株で3億円稼いだ秘術教えます!』(三村雄太)
『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(宋美玄)
08 語りかける
『君がオヤジになる前に』(堀江貴文)
『そうか、君は課長になったのか』(佐々木常夫)
『これからの「正義」の話をしよう』(マイケル・サンデル)
09 怒り出す
『ニートって言うな!』(本田由紀、内藤朝雄、後藤和智)
『就活のバカヤロー』(大沢仁、石渡嶺司)
『いつまでもデブと思うなよ』(岡田斗司夫)
10 楽をさせる
『最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術』(泉正人)
『売り込まなくても売れる!』(ジャック・ワース、ニコラス・E・ルーベン)
『考えない練習』(小池龍之介)
11 覚醒させる
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』(アービンジャー・インスティチュート)
『残り97%の脳の使い方』(苫米地英人)
『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵)
12 対比する
『話を聞かない男、地図が読めない女』(アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ)
『頭がいい人、悪い人の話し方』(樋口裕一)
『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ)
13 日本にこだわる
『声にだして読みたい日本語』(齋藤孝)
『国家の品格』(藤原正彦)
『日本辺境論』(内田樹)
14 わかりやすさを強調する
『細野真宏の世界一わかりやすい株の本』(細野真宏)
『読むだけですっきりわかる日本史』(後藤武士)
『世界一やさしい問題解決の授業』(渡辺健介)
15 定型を利用する
『老人力』(赤瀬川原平)
『鈍感力』(渡辺淳一)
『自己プロデュース力』(島田紳助)
16 流行りに後乗りする
『女性の品格』(曽野綾子)
『佐藤可士和の超整理術』(佐藤可士和)
『アホの壁』(筒井康隆)
おわりに──タイトルとは内容の要約である
付録1・もしドラ関連本全レビュー
付録2・めくるめく図解本の世界
付録3・タイトル界のカリスマ“キング・オブ・タイトル”山田真哉インタビュー
はじめに──現代はタイトル資本主義である
まず始めに簡単なアンケートをします。当てはまる方にチェックを入れてください。
Q. あなたは現在の日本が「第二の戦国時代」であることを知っていましたか?
□知っていた。
□今知った。
「今知った。」の方にチェックを入れた方、あなたは幸運です。あと少しで時代の波に乗り遅れるところでした。本書を読み、隅から隅まで学習することによって、あなたは新たな時代の潮流に適応した「タイトル新人類」に生まれ変わることができます。そして、その知識をビジネスに活用すれば、他を寄せつけない圧倒的な勝ち組になることも夢ではありません。
では、今から日本、いや世界中の資本主義国で起こっている変化についてご説明します。
実は世界は農業革命、産業革命、情報革命に続く「第四のパラダイムシフト」を迎え、血で血を洗う熾烈な戦国時代へと突入しているのです。
その名も「タイトル資本主義」。技術の発達によってあらゆるものが大量生産できるようになった産業社会は新たな段階に突入し、商品の中身がしっかりしていれば手にとってもらえるという時代ははるか昔に終わりました。
そして、立ち現れてきたのが熾烈な「タイトル戦争」です。すべての商品が過剰生産される現在では、購入の決め手となる要素は「タイトルだけ」になってしまったのです。
ここまで読み、「そんなバカな!」と思ったかもしれません。筆者もこの変化を発見したとき、にわかには信じられませんでした。しかし、「事実は小説よりも奇なり」ということわざもある通り、これは紛れもない現実なのです。
その最もわかりやすい例を出しましょう。出版業界です。不況が叫ばれ、市場が縮小傾向にある出版界は古来より伝わる「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」の故事にならい、とにかく新刊点数を増やして、そのなかから一つでも爆発的ヒットがあればいいやという破れかぶれな戦法をとっています。
しかし、アマゾンのようなネット書店はともかく、少ない国土をシェアしているリアル書店は売り場の面積に限界があります。一年間に出版される新刊書の数は約七万点。そのすべてを配置できる棚など、世界のどこにも存在しません。たとえ「すべての新刊をキレイに並べられる魔法の本棚」を特注で作ったとしても、ギネスブックのページを賑わすだけで、使用価値のない邪魔なゴミとなるでしょう。
なぜなら、読者の側も丁寧に中身を選別している時間はないからです。人気の漫画だって読みたいし、話題の映画も気になるし、そういえば日経新聞を読まなきゃビジネスパーソン失格らしいなあ、と書籍のチョイスに割ける時間はあまりありません。じっくりと内容を吟味できるのは余程の暇人か、それが飯の種になっている書評家やアフィリエイト野郎くらいです。
では、消費者は何をもって購入する書籍を決めているのでしょうか? もうおわかりですね。そう、「タイトル」です。「タイトル」のみです。書店でパッとタイトルだけを見て、その本が魅力的か否かを判断しているのです。
筆者はベストセラーとなった書籍のタイトルをひたすら収集し、「他の何よりも注目されるにはどのようなタイトルをつけたらいいか」「一目見ただけで人を引きつけてやまないヒット確実のタイトルとは何か」を世界で初めて解き明かすことに成功しました。
本書は数多くあるベストセラーのタイトルから共通項を抽出し、「ヒットを引き寄せるタイトルの法則」として一六種類に分類。それを一章につき一つ取り上げて詳しく解説していきます。さらに、それぞれ実践例を三つ挙げて、なぜそれらの本がベストセラーへ至ったのか背景を細かく分析しました。各章の最後には実際にその法則を用い、ヒットが確実に狙える書籍タイトルを提案しています。あなたも頭の体操をするつもりで、法則に沿ったタイトルを考えてみるといいでしょう。
提案したタイトルは誰でも自由に利用可能ですので、「これは!」と思うものがありましたら、ぜひご活用ください。
この本を手にしているあなたは幸運です。本書を読んだあと、世界は一変することでしょう。ヒットを引き寄せるのは才能や運ではなく、誰でも使用可能な「技術」なのです。
本書に書かれていることを学習し、あなたが戦っているビジネスシーンに応用すれば、ライバルに圧倒的な差をつけることが可能となります。
企画書の題名や小見出しに用いれば上司からは一目置かれ、面白いように企画が通ることでしょう。営業メールの件名に使えば、確実に開いてもらうことが可能です。ブログ記事のタイトル付けに利用すれば、たくさんのアクセス数が見込めますし、すぐに書籍化の話が舞い込んできます。また、会話のなかでエピソードを披露する際、「これは『●●』って話なんだけど」と法則に沿ったタイトルを前置きすれば、相手を自分の話に夢中にさせることができます。それによって人望を集めることはもちろん、好意を寄せている異性を落とすことだってできることでしょう。このように活用の仕方は無限大です。
まずは全章を通して一読し、どのような法則があるかを頭で理解することをオススメします。その後、本書を片手に各章を参照しながら、様々なシーンで実践していきましょう。読み込めば読み込むほど「タイトル力」がついていき、ヒットを思うがままに引き寄せることができるようになります。本書があなたの人生を生きやすいものとし、キャリアを飛躍させ、目標達成への大きな助けとなることは確実です。
前置きはこれぐらいにしましょう。それでは、さっそく第一の法則から見ていきます。
第一の法則 疑問系にする
この章ではタイトル付けにおいて最もオーソドックスな「疑問形にする」という技を紹介します。「タイトル資本主義」において何よりも優先すべき大原則は「タイトルのインパクト」です。
「疑問形にする」はこの大原則を体感するのに最も適していますので、他の章よりも入念に読み込むことをオススメします。
■たとえムダであろうとも知識を得たい
かつてフジテレビで『トリビアの泉』というバラエティ番組が放送されていました。視聴者から募集した「明日話したくなるムダ知識」を紹介し、タモリを始めとする出演者たちが感心した数だけ「へぇボタン」を押していくというものです。紹介された雑学は押された「へぇ」の数で格付けされていき、満点の「一〇〇へぇ」を集めると脳をかたどった金色のオブジェが投稿者に贈られていました。
「小便小僧がある。小便少女もある」「日本の戦車にはすべてウィンカーが付いている」「イナバ物置のCMの座り位置は営業成績で決まる」など、興味深いムダ知識を面白おかしい検証映像・再現映像で見せていくという凝った作りです。始まった当初は深夜番組でしたが、すぐに人気が出てゴールデンタイムに移動しました。レギュラー放送が終わった今でもスペシャル番組が制作され、視聴者に熱く支持されています。
アーリーアダプターな筆者は深夜時代の第一回放送をたまたま目撃し、衝撃を受けました。冒頭にSF作家であるアイザック・アシモフの以下のような言葉を引用して、番組は始まったのです。
「人間は、無用な知識の数が増えることで快感を感じることのできる唯一の動物である」
そう、人間は「知識欲」や「知的好奇心」を持って生まれてきます。子どもが両親に対して「なんで?」「どうして?」という言葉を多用するように、知らないことを知りたいという欲求は本能として備わっているのです。
ただし、上記のアイザック・アシモフが言ったとされる言葉は、途中で差し替えとなりました。噂によると番組を見たSFファンが「出典はどこだろう?」と調べたところ、引用元が見つからなかったのだそうです。つまり、上記の言葉はガセでした。
しかし、たとえガセだとしても人間が知識欲を持った動物であることは変わりません。「出典はどこだろう?」も、疑問に思ったことをはっきりさせたいという知識欲によって動かされているのですから。
人には無用だとわかっていても「知識を得たい」という本能的な欲求があるのです。
■クイズ番組の考える時間
例えば、あなたがテレビでクイズ番組を見ていたとします。伊集院光や品川祐などの知性派タレントたちが知識量を競い、難問・奇問に挑戦している。
こういった番組では必ずといっていいほど、「シンキング・タイム」があります。タレントたちが「う~ん」と考えながらペンを走らせている様を、ただ映しているのです。
どうしてこのような時間が設けられているのでしょうか? タレントたちの頭脳戦を見せたいのならば、ただ考えているだけのシーンは不要なはずです。
しかし、クイズ番組を見ていて「おい、タレントの気難しい顔ばっか映してないで、さっさと次に進め!」なんて怒り出す人はいません。
あなたはクイズ番組のシンキング・タイム中に、いったい何をしているでしょうか。この時間、出演者たちと同じようにクイズの答えを考えているはずです。
人はいい問題を与えられると自然と自分の頭で答えを導き出そうとします。視聴中のクイズ番組がサクサクと問題と答えを交互に見せていくだけなら、あなたは「つまんねえな」とチャンネルを変えることでしょう。
では、クイズの問題だけが次から次へとだされ、まったく答えが明かされない番組だとどうでしょうか。こちらの場合も「意味わかんねえな」とチャンネルを変えるはずです。
問題を見る
↓
自分の頭で考える
↓
答えを知る
このプロセスが重要なのです。
人は魅力的な問題を与えられると、思索に耽って答えを探求します。そして、見事な解を得ることによって、エクスタシーを感じるのです。
■ブルース・ウィリスとの約束
一九九九年、『シックス・センス』という映画が全国で公開されました。死んだ人の姿が見えると主張する少年コール・シアーと、彼の診察を担当する心理学者マルコム・クロウとの心の交流を描いた怖くも泣けるホラー作品です。
この映画は大ヒットを記録し、興行収入は四三億を達成。コール役を演じたハーレイ・ジョエル・オスメントは天才子役の名をほしいままにし、アクション俳優のイメージが強かったマルコム役のブルース・ウィリスは演技派としての才能を開花させました。恐怖に怯えるオスメントくんの虚ろな目を覚えている人は多いのではないでしょうか。
ホラー映画といえば、マニアが愛好するB級作品であることが定番でした。わざと悪趣味に走り、一流作品を目指すことを自ら放棄することがホラー映画の美学とされていたのです。
そんなホラー映画のなかで『シックス・センス』は異例の大ヒットとなりました。いったいなぜでしょうか?
それはこの映画にはある仕掛けがなされていたからです。映画のラスト数分間、観客の思いも寄らない真実が明かされるという「どんでん返し」が用意されていました。これが大きな注目を浴びたのです。
結末は口外無用とされ、映画の冒頭でブルース・ウィリスが直筆サインで「この映画にはある秘密があります。まだ映画を見ていない人には、決して話さないで下さい」とお願いをするほどの念の入り用。
観客は「ブルース・ウィリスがお願いするんだからしょうがない。逆らったら殴られそうだ」と友人たちに「結末は言えないけど、すごかったよ」と感想を述べ、口コミが広まって行きました。いわゆる「バイラル・マーケティング」というやつです。
記録的な大ヒットの原因は「いったいどんな秘密があるんだろう?」という人間の好奇心にありました。秘密の答えを知りたくて多くの人間が映画館に足を運んだというわけです。
人は惹き付けられる謎に出会うとワクワクしだし、答えを知ろうと積極的に動き出します。
■その疑問の答えを知りたい
「疑問形タイトル」はこれら人間の習性を利用しています。
書店に並ぶ数多い書籍のなかで、疑問形タイトルの書籍が置かれていますと「ん? いったいなんだ?」と足を止めることになります。それが優れた疑問ならば、「答えはなんだろう」と考えだすのです。
そして、その答えを知りたくて本を手に取ります。これがタイトル力の基礎中の基礎である「疑問形にする」のカラクリです。
ただし、この技術には一つだけ難点もあります。すでに答えの知られた疑問ならば、誰も手に取らないのです。誰もが知りたいと思える疑問をひねり出す発想力が必要となってきます。
「発想力は自分にはないから無理だ」
「やっぱり特殊な才能がなければダメじゃないか」
と思う方もいるかもしれませんが、ご安心ください。「発想」なんていうのは過去の優れた作品から学び、模倣していけば自然とついてきます。どんな疑問が過去に出ていて、どのような切り口の視点を持てばいいかを押さえればいいだけです。
それでは、次はこの法則を用いてベストセラーになった書籍を見ていきましょう。
実践例その1 スペンサー・ジョンソン(二〇〇〇)『チーズはどこへ消えた?』門田美玲訳、扶桑社
ゼロ年代は本書のヒットによって幕を開けました。
元来、ビジネス書というのは地位のある偉そうなおじさん(たいていは成功者か、学者さんか、それらに憧れている人)が難しい言葉でむにゃむにゃ語りだす晦渋な書物、というイメージが定着していました。しかし、この本は違います。
登場するのは二匹のネズミと、二人の小人。彼らはチーズ・ステーションに置いてあるチーズを食べて暮らしています。しかし、ある日突然チーズがなくなってしまうのです。新しいチーズを求めて二組は行動を起こしていくのですが、その違いを通して、「変化にどう対応するか」が説かれていきます。
このように寓話風の物語で、ビジネスにおいて必要な心構えが学べる構成になっています。本のサイズも小さめで、表紙のイラストが可愛らしく、まるで子供向けの絵本です。そして、『チーズはどこへ消えた?』というタイトル。この好奇心をそそるタイトルで、日本だけで三六〇万部、全世界で合計二六〇〇万部以上売れました。
この『チーズはどこへ消えた?』が著されたのは世界一の経済大国アメリカ。本書は出版されるや否や、ニューヨーク・タイムズで絶賛されて、すぐさま大ベストセラーとなりました。そして、ワールドワイドな大企業であるIBMやゼネラル・モーターズがこぞって研修テキストに採用していったのです。アイフォンやアイパッドなど、革新的な製品を次々と送り出すことになるアップル(当時の社名はアップルコンピュータ)も、このとき社員たちに読ませました。IT業界随一のイノベーターであるスティーブ・ジョブズは、この本が時代の変化に適応した優れた書であることを見抜いたのでしょう。その後、アップルが時価総額世界一の企業になることは、皆さんもご存知の通りです。
この本がアメリカからやってきた翻訳書であるというのは非常に重要な部分です。
未だにアメリカが世界をリードする超大国であることは、誰もが認める事実としてあります。レーガン政権以降、アメリカは徹底した市場原理主義をとり、良いにしろ悪いにしろ、資本主義経済を発展させていきました。
「まえがき」でも述べたとおり、「タイトル資本主義」は高度に発達した資本主義の第二段階として立ち現れます。
この本が出版された九八年当時、世界で一番発達した資本主義国であるアメリカはいち早く「タイトル資本主義」へと突入していたのです。市場は飽和状態となり、中身で購入を判断することは困難になっていました。
そこへ颯爽と現れたのが『チーズはどこへ消えた?』です。消費者の目を引く「疑問形」という技を駆使した結果、他の凡庸なタイトルを一掃し、驚異的なセールスを記録することになりました。それは時代の必然だったのです。
この本の日本での出版は、いわば「タイトル資本主義を受け入れろ」「グローバル・タイトル・スタンダードに適応しろ」という大国からの無言の要求でした。
本書は疑問形の「黒船」だと言えるでしょう。日本の出版業界はこの新たな手法に対する「開国」を迫られたのです。
折しも日本は九〇年前後のバブル崩壊により、長い不況を味わっていました。一瞬、上向きかけた経済も、消費税五パーセント導入によって潰されてしまいます。「このままではいけない。何かしなくては」という潜在的な欲求が、日本国民のなかに溜まっていきました。
そして、ついに日本人は行動にでます。三六〇万人もの人が書店に詰めかけ、『チーズはどこへ消えた?』を購入したのです。この実力行使によって、日本経済は半ば無理やり新たなステージへと引き上げられました。フランス革命さながらの市民革命が、全国の書店で起こったのです。
これにより、日本の出版業界は変化を余儀なくされました。
まず行われたのは単純な西洋の模倣です。『バターはどこへ溶けた?』『ひまわりの種は誰が食べた?』など、タイトルや装丁、中身の構成などを引き写した書籍が出版されました。進んだ文化の分析と学習、そして忠実な模倣という聖徳太子の時代からつづく日本人の得意芸です。
ここら辺は文明開化を国是とした明治政府が、西洋の国民国家を参考にして国家体制を築いていった過程をなぞっています。そして、残念なことにその負の面すらも繰り返されてしまいました。
いつの時代も急激な変化には抵抗する人々が出てくるものです。明治維新を成し遂げ、「富国強兵」を掲げて大変革に走った大久保利通。彼は道半ばにして、不平士族たちに無残にも暗殺されてしまいました。
同じように改革者の尖兵であった『バターはどこへ溶けた?』も大きな抵抗を受けることになります。
『チーズはどこへ消えた?』の発行元である扶桑社が、『バターはどこへ溶けた?』に対して、内容が類似しているとして出版差し止めの申請を東京地裁にしたのです。
これに対し、中小出版社の連合組織である「出版流通対策協議会」は「出版の自由を侵害する」として抗議声明を出しました。が、しかし……無念にも出版差し止めが命じられてしまいます。
時代は大きな転換期を迎えていました──ですが、多くの人間はその潮流のなかで右往左往することしかできなかったのです。
このような激動の時代で、タイトル資本主義が逃れられない時代の変化であることが周知されるには時間がかかりました。そこで生き延びる技術が日本流に咀嚼されて「日本人が日本人のために作った日本人のタイトル」が出てくるのには、なんと五年もの経過を待たなくてはいけなかったのです。
二〇〇五年、事件は起こります。
実践例その2 山田真哉(二〇〇五)『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』光文社
本書の出版は業界人のあいだで「さおだけ屋事件」と呼ばれるほどのインパクトを与えました。著者の山田真哉氏は当時まだ28歳。この若き風雲児が出版界に旋風を巻き起こします。
公認会計士である山田氏は日ごろから不満を抱えていました。それは初心者向けのわかりやすい会計本が皆無であることです。専門用語を連発して素人を突き放す従来の会計本をクソ食らえと思っていました。
初心者でも楽しく読める会計本は作れないものか──数年に及ぶ長い思索の結果、山田氏は「身近な疑問を、数字を手がかりに読み解く」というコンセプトに行き着きます。
買っている人を見かけないのに、なぜさおだけ屋は営業を続けられるのか? お客の少ない高級レストランは、どうやって採算を取っているのか? なぜあの人は割り勘の支払い役を買って出るのだろう?
そのような日常の疑問に対して、山田氏が会計知識を武器に推理していきます。まるで探偵小説を読むように会計が学べる画期的な書物の誕生です。
しかし、山田氏が最も創意工夫を施したのは内容以外の部分にあります。そして、その「内容以外の部分」がベストセラーの決定的な起因となりました。そう、タイトルです。山田氏はタイトルを考案するのに、絶え間ない情熱を傾けました。
「まだだ! まだインパクトが弱い! もっとインパクトの強いタイトルはないのか!?」
そうして、考えに考えた結果、できあったタイトルが『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』だったのです。タイトルを考え始めてから、実に一年もの月日が経っていました。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』──書店でそう呼びかけてくる書名は数ある書籍のなかでも抜きん出て輝き、一目見た者はまるで吸い寄せられるように手を伸ばさざるを得ませんでした。
出版業界のセオリーを大きく塗り替えるレボリューションが起こった瞬間です。アメリカで生まれた「疑問形にする」という技術を、ついに日本人が自分のものにしました。
しかし、この達成は何も山田氏のみのものではありません。山田氏がこの境地にたどり着く前に、先人たちがたゆまぬ試行錯誤を積み重ねていました。
例えば、前年の〇四年には山田伊保子氏の『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』が出ています。
山田伊保子氏の本は怪獣の名前を糸口に「音のイメージ」について切り込んだ好著で、テレビなどでも取り上げられて話題になりました。しかし、残念ながら『さおだけ屋』ほどの部数は出なかったのが現実です。
『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』というタイトルでは、怪獣の名前をいくつか口にできるほどの怪獣マニアにしか響きません。「怪獣の名前? ええっと、ゴジラでしょ、それとガメラに、あとガッパ。ああ、確かにガギグゲゴだなあ」と疑問を頭で理解するまでにワンクッション必要になります。
それに対し、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』の場合は、タイトルを見た瞬間「たけや~さおだけ~♪」というメロディーが頭のなかでリフレインしだし、すべての人間の心に疑問が突き刺さるのです。
「そういえば、なんで潰れないのだろう?」と。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』は「言われてみれば、確かに!」度が半端なかったのです。ただ単に疑問を提示するだけではなく、読者のなかに潜在的に存在した疑問を先取り、掘り起こしたのです。
「さおだけ屋事件」によって市場には疑問形のタイトルが溢れ出しました。「疑問形は売れる」という事実が周知されて「なぜバブル」とも言えるような状態になっていきます。
たとえば、国会図書館の蔵書検索で、「なぜ」がタイトルに入っている新書を調べますと、同書が発売された二〇〇五年は二五件なのに対し、翌年の二〇〇六年は三九件、二〇〇七年は六四件と、たった二年で倍以上になっています。これだけで「なぜバブル」の様相が伝わってくるかと思います。
しかし、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』以上に「疑問の先取り」に成功した書籍はないと言っていいでしょう。
『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』(亀田潤一郎、サンマーク出版)や『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか』(小堺径悦郎、フォレスト出版)と言われても、「『なぜ』どころか、その事実をいま知ったよ!」といった具合。『なぜレストランのメニューで3行目を選んでしまうのか?』(氏家秀太、ディスカヴァー・トゥエンティワン)にいたっては「選んでねえし、食券や写真メニューの店はどこからが三行目なんだよ!?」です。
いい線をついたものですと、『女房を質に入れるといくらになるのか?』(永野良佑、扶桑社)、『バナナの皮はなぜすべるのか?』(黒木夏美、水声社)、『なぜ、あなたはいつもお金が足りないのか?』(小堺桂悦郎、ベストセラーズ)などがありますが、あと一歩のところでした。ほんと、何でいつも足りないんでしょうね、お金……。
やはり、最初に事を成し遂げた人にはなかなか追いつかないものです。
山田氏はいわば「疑問形市場」を作り出したゴッドファーザーといえます。「さおだけ屋事件」以降でタイトルを疑問形にした作家や編集者は山田氏に足を向けて寝られませんし、一日に五回は山田氏に向かってお祈りを捧げるべきでしょう。
では、このまま山田氏の天下がつづくのでしょうか。『さおだけ屋』以上のインパクトをもたらす書籍が、出てくることはないのでしょうか。
業界人のあいだで「もはや疑問形は飽和状態なんじゃないか、もう時代遅れなんじゃないか……」という空気ができつつありました。そんなとき、ついにヤツが現れたのです。あの怪物が。
実践例その3 岩崎夏海(二〇〇九)『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』ダイヤモンド社
山田真哉氏が作り出した「疑問形市場」に変革をもたらしたのが〇九年に出版された本書『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(以下・『もしドラ』)です。
高校野球の女子マネージャーであるみなみちゃんが、勘違いから経営学の本であるドラッカーの『マネジメント』を手に取り、その内容を野球にあてはめて実践していくという内容です。小説仕立てでドラッカーの教えが学べるという構成になっています。
本書は二〇〇万部以上発行され、二年連続でビジネス書の年間ランキング一位という驚異的な売れ行きを見せています。漫画化や映画化もされて、時代を代表する書籍になりました。
なぜこのような並外れたヒットを飛ばすことができたのでしょうか? それは「疑問形」という法則を踏襲するだけでなく、岩崎氏の専門知識を生かしたある細工がタイトルのなかに盛り込まれていたからです。
岩崎氏がタイトルに含ませた仕掛け……それは「笑い」を取り入れること。それも、笑いにおける伝統を巧みに継承しながら、ビジネス書のタイトルに応用すること。
岩崎氏の前職はバラエティ番組の放送作家です。そこでの経験がタイトルにも生かされています。プロフィールやインタビューでの答えによると、フジテレビで放映されていたお笑い番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』でコントの台本を書いていたそうです。
『ごっつええ感じ』といえば、お笑い好きにとっては伝説的なコント番組です。カリスマお笑い芸人・松本人志とその相方・浜田雅功がエッジなコントを毎週披露していました。今や映画界にも進出し、監督作品がカンヌ映画祭にも出品され、国際的な評価も獲得している松本氏の作品が毎週見られるという非常に贅沢なバラエティ番組でした。そのクオリティの高さは今でも語り草です。
岩崎氏は『ごっつええ感じ』で培った笑いのノウハウを総動員。その結果、生まれたのが高校野球における「マネージャー」と、ビジネスにおける「マネジャー」をひっかけるという、凡人にはおよそ考えつかない高度なダジャレでした。
読者のなかにはひょっとしたら「え? ダジャレなんて低レベルな笑いじゃん。ラーメンズやバカリズムが好きな自分には、ぬるすぎて話にならないね」とお思いになる方もいるかもしれません。そんな方には筆者ははっきりとこう言います。今すぐ恥を知りなさい、と。
岩崎氏が周到に計算したうえでダジャレを選択したのがわからないのですか。氏はインタビューで『もしドラ』のターゲット層を聞かれ、「一三歳以上の全人類」とぶちあげています。好みや趣味の細分化が当たり前となり、「誰もが知っている●●」が成立しづらくなった昨今、はたしてそんなことが可能なのでしょうか? 可能なのです。「ダジャレ」ならば。
ダジャレが嫌いな人間はいません。中高年のあいだでは「オヤジギャグ」の愛称で親しまれ、日本を代表する知識人で評論家の塩田丸男氏は公私ともにダジャレを連発し、「ダジャレは頭がよくなくては言えない」と発言していました。
若年層のあいだでもダジャレは「ラップ」や「リリック」といった別称で好まれています。カリスマラッパーZeebraが放った「東京生まれHIPHOP育ち、悪そなやつはだいたい友達」という渾身のダジャレは未だに名作として人々のあいだで口にされています(一応解説しますと、「育ち」と「友達」が音韻を踏んでおり、自己紹介をしつつダジャレにもなっているという高度な芸当を披露しています)。
以上のように、老若男女問わず愛されているのがダジャレなのです。「十三歳以上の全人類」をターゲットにする岩崎氏がダジャレを選択するのは必然と言えましょう。
しかし、岩崎氏がタイトルに施した仕掛けはこれだけではありません。岩崎氏はただ単に疑問形にするだけではなく、「もしも○○だったら?」という形式を採用しました。これは明らかにドリフターズがやっていたコント「もしもシリーズ」を踏襲しています。
ドリフといえば、誰もが知っている国民的お笑いグループ。彼らが出演していたバラエティ番組『ドリフ大爆笑』では、架空のシチュエーションを楽しむコント「もしも○○だったら」が人気を博し、名物コーナーとなっていました。そのエッセンスが『もしドラ』にはふんだんに盛り込まれています。
一億人に愛されるダジャレと、一億人に愛されたドリフをタイトルに取り込むこと。それが岩崎氏の戦略だったのです。
この戦略が見事に当たり、タイトル界にドラッカーが言うところのイノベーションを巻き起こしました。そして、山田氏の『さおだけ屋』が「なぜバブル」を生み出したように、『もしドラ』も「もしバブル」を生み出すことになります。岩崎氏の秀逸なコンセプトを模倣する書籍が次々と書店に現れだしました。
以下に挙げるのは『もしドラ』の作風を継承した「岩崎夏海チルドレン」たちです。タイトルだけの追随者ですと『もし「ガイジン」が上司になったら』『もし会社の上司に、Facebookを始めろと言われたら?』など、無数にありますので「物語風」「表紙がイラスト」だけに絞りました。その数の多さを実感していただくためにリストアップするだけですので、読み飛ばしてもらっても結構です。
『もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら』
『もしリアルパンクロッカーが仏門に入ったら』
『金欠の高校生がバフェットから「お金持ちになる方法」を学んだら』
『もし、かけだしカウンセラーが経営コンサルタントになったら』
『もし ONE PIECEファンの女子大生が起業したら』
『もしドラッカーが日本の総理ならどうするか?』
『もし独身OLが「脱サラ不動産投資」に本気で取り組んだら』
『もし松下幸之助とドラッカーがマネジメントで勝負をしたら?』
『もし諸葛孔明が日本の総理ならどうするか?』
『もしベクレルさんが放射能を発見していなければ。』
『ラーメン屋の看板娘が経営コンサルタントと手を組んだら』
『もしドラッカーがITベンチャーの新卒女性社員だったら』
『もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら』
以上、筆者が確認できただけでも一三冊存在します。
しかし、これら岩崎夏海チルドレンたちのなかで岩崎夏海の核となる部分、岩崎夏海フレーバーを最も濃く引き継いでいるのは何かというと、実は上記のうちには含まれていません。
岩崎夏海の哲学を一番理解している作品──それは『もし高校野球の女子マネージャーがみんな健気な「ヤリマン」だったら』です。
急に「ヤリマン」という品格を欠く単語が出てきて驚かれている方も多いでしょう。筆者も育ちが良いので、このワードを打ち込むのに強い躊躇を覚えましたが、最も優秀な岩崎夏海チルドレンはどうロジカルに考えてもこれしかあり得ないのです。
では、いったいどう継承しているのでしょうか?
まず、笑いを想起するパロディになっていること。しかも、その手法を他の分野(この場合は「アダルトビデオ」)へと応用していることです。
そして、何よりも重要なのは主人公が「女子高生」であるところにあります。岩崎氏が『もしドラ』の設定において最も情熱を傾けたのが「一七歳の女子高生」という部分でした。
2010年5月4日のことです。その日、筆者はネイキッドロフトというライブスペースで行われる「お笑いトークラリー」というトークイベントを観覧しに、混沌渦巻く魔界都市・新宿へと降り立ちました。
お笑い評論家・ラリー遠田氏がホストを勤める同イベントに、岩崎氏がゲスト出演すると聞きつけたからです。そこで展開されたラリー氏と岩崎氏の会話は、筆者の想像を絶するものでした。
岩崎氏はこう断言したのです。
「実は『もしドラ』は一七歳の女子高生という設定ありきで考えていた」、と。
岩崎氏はこう続けます。
一七歳の女の子以上に人を引きつけるものはない。老若男女ウケがいい、中学生だと、それを好きだと言うと女性からロリコンだと軽蔑されたりする。一七歳にはそれがない。一六歳でも一八歳でもダメ。一七歳がちょうどいい!
熱弁する岩崎氏を見ながら、筆者は「そうだ、一七歳の女子高生が嫌いな人はこの世に存在しない」と深く頷いていました。
「女子高生」という要素は『もしドラ』にとって欠かすことができないものなのです。これを継承したものは、意外にも『ヤリマン』だけでした。
また、『もしドラ』への批判で「展開が読める」というものがありましたが、『ヤリマン』の場合も、「もしもヤリマンだったら、いったいどうなるんだろう?」という問いかけになっているのにも関わらず、考えるまでもなくその後の展開がはっきりと頭に思い浮かんできてしまうのです。
更衣室で、シャワールームで、そしてグラウンドで一七歳のピチピチ女子高生とあんなことや、こんなことを……。あああ、み、みなみちゅあん! も、もうダメだ、耐えられない!! す、好きだ! 好きだァ!! その綺麗な黒髪をッ! さ、触らせてくれええ! なでなで! なでなでちゅっちゅ!! ちゅぽちゅぽんむちゅちゅちゅにょっぷちゅんぱちゅちゅちゅちゅぅ!
はぁはぁ……失礼しました。少々取り乱してしまいました。
では、最後にまとめに入ります。
●『もしドラ』がヒットした理由
(1)疑問形だから。
(2)ダジャレだから。
(3)ドリフだから。
以上、この三要素により、『もしドラ』は二〇〇万部以上売れ、二年連続でビジネス書年間ランキング一位をゲットしました。ヒットした理由はこの三つのみです。
展開案
『キムタクは一年で何人の女を抱けるのか?』
解説:女性誌『an・an』で抱かれたい男ナンバーワンであり続けるキムタクが、年間でいったい何人の女性が抱けるのかを検証した科学書。ジャニーズファンだけじゃなく、キムタクに憧れるダサ男にも売れる。
『もし孫正義が童貞だったら?』
解説:今や日本の代表する実業家である孫正義氏が、もし女性を知らないウブな中年だったらというIfを楽しむ。孫正義を崇拝する層はもちろん、映画『40歳の童貞男』を見るようなサブカル層、それと童貞狩りが趣味の痴女が主な購入層となる。
『なぜ大沢たかおが出演する映画はことごとくつまらないのか?』
解説:映画好きなら誰もが抱く疑問を掘り起こしたタイトル。帯に大沢たかお本人の写真を載せればファンも手に取るはず。ファンとアンチの一挙両得を狙える。
kossetsuさん
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