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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > 2012年はこんな本が売れる!

エディターズダイアリー

2012年はこんな本が売れる!

竹村俊介
2012年01月10日 更新

新年一発目のエントリーは、

一編集者として「こんな本が売れるんじゃないか」という

予測をしてみようと思います。

僕が考えるのは以下の7つの傾向です。

 

予測なので占い師口調でお送りします。

 

 

【その1:20世紀の掃除】

 

戦後、経済が成長していくにつれて

あらゆるものがつくられてきました。

モノや建物だけではなく制度やシステムも

時代に合わせてつくられてきました。

 

でもその中には

今から考えると無駄なものも多くありますし

時代に合わなくなってきたものもあります。

 

そこで20世紀後半に積み上げられてきた無駄の数々を指摘し掃除する作業。

そして時代に合わせたものに作り変える作業。

そんな作業をするような本が売れるでしょう。

 

その意味でも片付けや掃除本はまだまだ需要があります。

片付けや掃除というワードがタイトルに入らないにしても

こうしたテーマ、方向性のものはまだまだ出版され売れるでしょう。

 

部屋の片付け、仕事場の片付けに限らず、

情報の片付け、人脈の片付け、気持ちの片付け、財産の片付けなど。

ちなみに『「やめること」からはじめなさい』

そういう流れの中で企画したものでした。

 

また、減らす方向の本が売れると同時に

新たな時代における購買行動を示す本も必要とされます。

つまり買い物の仕方、お金の使い方です。

新たな時代の「購買→消費→片付け」というサイクルを提示する本が売れるでしょう。

 

 

【その2:「ヒト」への回帰】

 

政治も経済もビジネスもあらゆる人工物にガタが来ています。

未来がどうなるかわからないとき、人は「原点」に帰ります。

人からヒトへの回帰です。

たとえば自然、たとえば命、たとえば家族。

そういうものがますます注目されるでしょう。

 

また「人の基本動作の見直し」をするような本も売れるでしょう。

具体的には、寝ること、座ること、食べること、住むこと、

仕事をすること、遊ぶことなどです。

人の正しい基本動作の教科書が売れるでしょう。

 

震災を通じて、人は「人」なのではなく「ヒト」に過ぎない

ということを思い知らされました。

文明という強固な存在にガッチリ守られているわけではなく

ただ地球の上でああでもないこうでもないと動き回っているに過ぎない。

ヒトへの回帰、そして人の基本。

足元を見直すような企画が受け入れられ広まることでしょう。

 

 

【その3:目に見えないもの】

 

「ヒトへの回帰」の延長線上で

目に見えないものを大切にする傾向がますます強まるでしょう。

ご先祖様を大切にするとか、神様仏様のことを想うとか、

死について考えるとか、祈るとか、ご縁を大切にするとか。

そういう目に見えないものを大切にする流れです。

 

人は一人で生きているわけではなく

ご先祖様がいてその流れの上で誕生し生きています。

目には見えないけれど拠り所になるようなものが

ますます大切にされ必要とされるでしょう。

 

 

【その4:旧時代のものをオセロのようにひっくり返す】

 

出版点数は増え続け本は出過ぎだと言われます。

テーマも企画も出尽くしているように見えます。

しかしながら、新時代に対応したものはまだあまり書店に並んでいません。

旧時代のスタンダードを新時代のものにひっくり返していく作業をすれば

その本は売れるでしょう。

 

時代は変わっても人は変わらないし、

考えることはどの時代もだいたい同じようなものです。

よって、基本的に売れるテーマは変わらないでしょう。

しかし、ビジネス書であれ、実用書であれ、フィクションであれ、マンガであれ、

その「鉄板」のテーマを現代向けに作りなおさないといけません。

 

ファッションもグルメも、基本はほとんど変わらないものの、

やはり時代に合わせて変わっていきます。企画も同じです。

 

 

【その5:新時代のロールモデル】

 

かつては「ああいう生活がしたい」「こういう人になりたい」

という「モデル」が少なからずありました。

しかし、いまは見当たりません。

ああいう大人になりたい。ああいう生活がしてみたい。

そんな存在がどうにも見当たらないように思います。

豪邸とベンツの優雅な生活? 森で自給自足のロハスな生活?

どれも違う。どうにも憧れられるようなモデルがない。

よって新時代のロールモデルを提示できれば売れるでしょう。

 

 

【その6:重要テーマなのにテレビで論じられないもの】

 

『TPP亡国論』はテレビがあまり斬り込まない

TPPを牽制する内容が話題になりました。

原発関連の本も本音が書かれているリアルな内容のものが売れています。

そんな、重要テーマなのにテレビでは論じられないものが売れるでしょう。

 

テレビは戦後、日本の成長とともに作り上げられてきた存在です。

またあらゆる企業に支えられてできています。

よってその流れに反するものは取り上げにくい。

 

だから出版やWebに、より注目が集まって然りなのです。

出版とWebの力で話題になるようなものが創れれば

その本が売れるだけでなく世の中を変えられるような波すら起こせるでしょう。

 

 

【その7:新時代の仕事・知られざる職人の仕事】

 

時代が変わり社会が変わるに従って

既存の職種や業界にとらわれないような職業や仕事も登場してきています。

枠が変形してきている。もしくは溶けてきている。

よって新時代の仕事に関する本は当然ながら需要が出てくるでしょう。

 

ちなみに『欲情の文法』は官能小説家という普段注目されない仕事を

白日の下に晒してそこに隠れている技術や哲学を紹介しましたが

こうした知られざる技術や哲学を一般化して紹介していく本も売れるでしょう。

 

 

・・・なーんて、偉そうにすみません。

まずは自分が売れる本を企画して以上のことを証明することですね。

 

「偉そう」ついでに、今年以降の「本の売れ方」についても言及。

 

本の売れ方としては

新聞広告や電車広告でバンバン宣伝するような「プッシュ型」の売り方は嫌がられ

ネットやイベントなどから火がつく「草の根型」の売れ方が多くなるように思います。

 

また、出版社・書店という見えない「組織」が仕掛けるよりも

著者・書店員・編集者・デザイナーという「個人」が仕掛けるほうが

読者にウケるし多くの人に届くことになると思います。

 

以上、「希望的」観測でした。

エディターズダイアリー

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