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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > タイトルづけの極意①

エディターズダイアリー

タイトルづけの極意①

柿内芳文
2011年12月12日 更新

ぼくは本のタイトルを考えるときに、以下の4つの指標を大切にしています。

 

 ①中身度

 ②身近度

 ③衝撃度

 ④対話度

 

                       

 ①の「中身度」というのは、

「タイトルが本の内容(中身)を表しているかどうか」ということ。

タイトルを見ただけで、何についての本なのか、テーマは何なのか、

ということがわからないようでは、

それが自分にとって必要な本かどうかもわからないので、

手に取ってもらえる可能性は低くなります。

 

タイトルが本の中身をしっかりと表している―—。

至極当然のことですが、

タイトルづけに困ってうんうん悩んでいるときは視野が狭くなりがちなので、

この部分を無視したタイトルをつい選んでしまうことがあります。

 

特に夜中は危険です。

夜中になるほどテンションが高くなる人はさらに危険です。

ラブレターと同じで、冷静な思考・判断ができなくなることが多いので、

朝にもう一度読み直して、

「テンションの低い自分」「まったくの他者」

による客観的な判断をあおぐ必要があります。

 

たとえば、『地団駄は島根で踏め』(わぐりたかし著/光文社新書)。

これはいったい何の本だか、わかりますか?

 

実は「語源」を扱った本なのです。

それも、雑学本のように、ただ言葉の語源・ルーツを網羅・説明しただけの(つまらない)本ではなく、

実際に著者と編集者が、語源の「現場」(日本全国23カ所!)に足をはこび、

語源を「見て」「触って」「おどろいた」という、超絶おもしろい本なのですよ!!!

著者のホームページを読めば、本の内容がすべてわかります)

 

しかし、その面白さがまったく伝わりません。

島根県の本だと勘違いされて、島根県民にはよく売れたのですが、

ぼくと著者がターゲットとする層には、それほど届きませんでした。

 

タイトルをつけたぼくは猛省しました。

夜中にハイテンションでつけたぼくは死にたくなりました。

面白さを狙いすぎて、奇抜さだけが際立った「伝わらないタイトル」になってしまったのです……(つづく)

星海社新書 初代編集長

柿内芳文

さおだけの1発屋じゃ終われない

柿内芳文

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星海社新書OB。
新卒で光文社に入社し、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『99.9%は仮説』『若者はなぜ3年で辞めるのか?』『非属の才能』(すべて光文社新書)など、自分と同世代以下に向けて、メッセージ性が強く、かつ読みやすさにとことんこだわった本を作り続ける。2010年春に杉原幹之助・太田克史の両氏と出会い、「星海社で共に戦おう」と誘われ、3カ月悩んだ末に移籍を決断。星海社でも「新書」をベースキャンプとしながら、出版界の「高み」への登攀を目指す。新書編集歴9年の新書バカ。新書こそがノンフィクションの完成形であると信じて疑わない。尊敬する編集者は、戦後最大の出版プロデューサー・神吉晴夫。好きな言葉は、「俺は有名人と称する男のおこぼれは頂かぬ、むしろ無名の人を有名に仕あげて見せる」(神吉晴夫『カッパ大将』より)。

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